9月、山口県に行ってきました。日本海側から下関に車で向かう途中、偶然見つけた郵便局がとても素敵だったのでご紹介。
車窓から見えた、キレイな屋根に吸い寄せられるように
日本海側から下関に向かって南下している途中、遠くにキレイなブルーの屋根がチラッと見えました。同行していた私の母もレトロ建築好きなので、迷わずその建物を目指すことに。このときは、目的地と方向も同じだし、、と向かったのですが、後でナビで調べると、かなりルートを外れていました。何か不思議な力で吸い寄せられたような気もします。
旧殿居郵便局の概要
この素敵な建物、旧殿居郵便局だそうです。
もともと明治35年(1902年)に初代の局舎が開局し、その後大正12年(1923年)に改築、このブルーの建物は二代目のようです。現在は山口県の指定有形文化財になっています。山口県で最古の木造局舎だそうで。
お隣には現役の三代目・殿居郵便局がありますが、祝日だったので閉まっていました。普通に稼働しているようです。
ちなみに場所はこのあたり。
カーブになった車道に面していて、交通量も多くトラックなどもそこそこのスピードで走ってきますので、撮影のときはご注意ください。
内部も見学できます
受付もなく自由に入れるようですので、お邪魔してみます。
文化財に指定されている割には、家っぽいというか、ふんわりした管理というか。。
この小さな棚と机、アンティークショップにありそうな雰囲気です。かわいい。
奥へ進むと、応接室のようになっています。ソファなどは新しいと思いますが、ライトや窓などはオリジナルかな?
2階へも上がれます
急な階段を上がっていくと、外から見えていた八角形の塔の2F部分に入れます。
こちらもライトはオリジナルっぽい。全体的にちょっと傷んでいますが、細かい意匠は建築当時のものが残っているようで、とても素敵です。
全国各地からお客様が。実は名所??
出入り口には記帳用のノートもありました。私も書いたのですが、この郵便局には毎日のように全国からお客様が訪れているようです。下関や門司港のように有名な場所ではないですが、これからも長く残ってほしいな、と思える素敵な建物でした。