先日、あいち航空ミュージアムへ行ってきました。名古屋駅からのアクセスもよく、小技が光る展示でかなり楽しめました。
あいち航空ミュージアム概要
愛知県といえば、セントレアにボーイングの大型貨物機・ドリームリフターがやってきたり、三菱スペースジェットの開発など、航空ファンにとっては見どころの多い県だと思います。
こちらのミュージアムも、そんなご縁で作られたようです。
愛知県を中心に、中部地区は、全国の航空機部品を5割以上生産するなど航空宇宙産業の集積が厚く、その中でも県営名古屋空港周辺地域は国産ジェット旅客機MRJの開発・生産拠点として、国内外からの注目が集まっています。
あいち航空ミュージアムは、「航空機産業の情報発信」、「航空機産業をベースとした産業観光の強化」「次代の航空機産業を担う人材育成の推進」を目的とした、航空機をテーマとした新たなミュージアムです。自動車産業に次ぐ産業の柱として期待される航空機産業の歴史や航空機の仕組みなどを本ミュージアムを通して、より多くの方々が学び、体感していただくことを願っています。
アクセス
場所は県営名古屋空港の中です。名古屋駅から県営名古屋空港行きのバスがありますので、それに乗って行くイメージです。
私は往復とも「あおい交通」のバスで行きましたが、片道20分ほどでラクラク到着。交通系ICは使えないもののpaypayでの支払いができました。
営業時間、入館料
営業は9:30~17:00まで、毎週火曜が定休です。
入館料は2023年3月31日まで2割引!。
一般/1,000円→800円
高校・大学生/800円→ 640円
小・中学生/500円→400円
近隣の他の施設とのセット券もあります。
かかみがはら航空宇宙博物館とのセット券もありますね。こちらの博物館もおすすめです。ちょっと古いですが、過去記事どうぞ。
見学開始
バスを降りて館内へ向かう途中の標識がマーシャラー仕様でした。こういう小ネタを仕込んでくれると、展示への期待も膨らみます。
チケット売り場横にはJAS!こちらのレインボーカラーは黒澤明監督がデザインされたんですね。
搭乗ゲートっぽい入り口を抜けて入っていきます。出発~
館内展示
まずはダ・ヴィンチのヘリコプター的模型が迎えてくれます。青組としては見慣れた絵面。
ここから「名機100選」ということで、モデルプレーンが並びます。
家が大きかったら一台欲しい、中がスケスケタイプのものも。
実機展示 YS-11
この博物館の一番の目玉?は、こちらのYS-11の実機かな。戦後初の国産旅客機。こちらのYS-11はVIP仕様のようです。タイミングが合わず私は見学できなかったのですが、この日も機内見学をしていました。
ちなみに、国内でYS-11を展示している空港や博物館は多く、前述のかかみがはら航空宇宙博物館や、青森県の三沢航空科学館にもあります。三沢も昨年行ったのですが、まだ記事化できておらず・・。
空港にもちょいちょい展示されており、コウノトリ但馬空港にもありました。こちらもちょっと古いですが、過去記事どうぞ。
私は別にYS-11ファンという訳ではないのですが、航空博物館や空港を巡っているので、結果的によく出会います。
零戦模型
私が一番見たかったのは、こちら。零式艦上戦闘機52型、いわゆるゼロ戦の大型模型です。映画「永遠の0」でも使われたそうです。
はしごを登って、上から見ることも。
当時使われていた道具などの展示もありました。
零戦もYS-11同様、各地の航空博物館などで見ることができます。復元されたものやレプリカ、引き上げられた当時の形のものなどさまざま。それぞれにストーリーがあり、いつもとっても考えさせられます。
この窓は!
他にも小型機などの実機展示があったのですが、機内に入っておおっ!と思ったのがこちら。EH101、大型ヘリコプターです。
ヘリには1回しか乗ったことありませんし、全然詳しくないのですが、よくテレビで見るこの窓がありました。
バブルウィンドウって言うんですね。機内から真下が覗ける窓です。
中からみるとこんな感じ。もちろん覗いて真下を見ました!
このヘリの中、座席にも座れるのですが、憧れの(?)4点式(ですか?)シートベルトも試着できます!こちらももちろん試着させてもらいました。
三菱スペースジェットのモックアップ
愛知といえば、の三菱スペースジェット。輪切りのモックアップにも入れます。
座席にも座れます。コンパクトです。
結構レベルの高いアトラクション
展示以外にも、シアター形式のプロジェクションマッピングなど、結構レベルの高い映像を見せてくれます。
こちらはエンジンカウルの模型を使ったプロジェクションマッピング。実物模型と組み合わせながら、飛行機が飛ぶ仕組みをレクチャーしてくれる凝った内容でした。
他にもレトロタイプの3Dメガネを使って見る映像や、前後上下に動く椅子に座って、フライト体験できるアトラクションなど、体験プログラムが複数あり、結構時間を使ってしまいました。
館内でキラリ光る小技たち
こちらの博物館、あちこちに小ネタが仕込まれています。ベタなところではトイレの表示。パイロットとCAさんになっています。(これも時代の流れで、いずれは男性=パイロット、女性=CAというのは変わっていくんですかね・・)
トイレの個室に入ると、扉にはコックピットの写真があり、なんとも不思議な気分になりました・・
スタッフさんの愛を感じる、手作りのクイズも!
うーん、、なるほど。
行ってみて
そこまで期待していなかったのですが(失礼)、コンパクトながらも見どころが多い博物館で、2時間以上滞在していました。館内にあるプログラムを体験し尽くした感があります。
街中にある博物館のため、そこまで巨大な施設ではありませんが、空港と隣接しており、飛行機の離発着を見ることもできます。名古屋駅からのアクセスも良いので、名古屋観光とあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。