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1日1組限定・但馬空港を見学。滑走路にもYS-11にも入れてもらった!

2017年3月、兵庫県豊岡市にある「コウノトリ但馬空港」の見学ツアーに行ってきました。パラダイス山元さんの著書『飛行機のある暮らし』で、輝け!空港キラキラネーム大賞にも名を連ねた空港です。温泉で有名な城崎の最寄りですね。この見学ツアーは2月末までの企画だったようですが、3月20日まで延長されたみたいです。1人7000円(飛行機で行けば1000円引)と決して安くはないですが、大満足の企画だったのでご紹介。

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JACで伊丹から但馬空港

私のホーム・阪神間から豊岡方面へは、JRかバスか飛行機。ちなみに我が家にマイカーは無いので車は選択肢にありません。いろいろ悩んだ結果、今回は飛行機(JAC)で日帰りすることになりました。9:05伊丹発、9:45但馬着です。機体はこちらのSAAB340B。

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久々の伊丹での沖止め。数年前に乗った天草エアライン以来です。伊丹でおなじみ、昆陽池(こやいけ)の日本地図を見て、いざ但馬空港へ。

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到着後、すぐにツアー開始

ツアーの集合時間は9:45ですが、私たちの便の到着も9:45。間に合うのか?!と思っていましたが、1日1組限定なので待っていてくれます。入場許可関連の書類にサインして、許可証を身につけてバタバタと車に乗り込みます。私たちが乗ったのがこちらの車。

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トロールカーのようなものだと思いますが、空港でよくみるデザインのあの車です。
なぜバタバタとスタートしたかというと、10:10に出発するJACの定期便を滑走路の真横で見るためです。バタバタした割には、まずはのんびりSAAB340Bの周囲をクルリと車で一周。パイロットの方も手を振ってくれました。

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このSAAB340B、2018年にはATR42-600に変わるようで、JACパイロットの方も順次免許を変更(という言い方で良いのかな?)されているそうです。

そして出発時間。滑走路へ向かいます。

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結構近いんですけど機体が小さいので、正直「大迫力!!」というほどではないです。エンジンの音はかなり大きいですけどね。昨年の夏に行ったカリブ海のセントマーチン島の方が、見ごたえはありました。すみません。

他の便との調整もありませんので、あっという間に離陸です。

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行ってらっしゃーい。

空港内をじっくり見学、そして滑走路へIN

さて、ここからは空港内の設備をじっくり見学してまわります。東西南北を示すこんなマークや

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滑走路の端を示す矢印など。

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そしてお待ちかねの滑走路!

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でっかい横断歩道みたいですが、正真正銘の滑走路です。そして、車で滑走路を走ります!滑走路の角度を示す「19」を通過し

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どんどん進みます。

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もう少し進むと「2」という標識のようなものが見えてきます。

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この数字は1つあたり300mだそうで、「2」ならココは端から600m地点という意味。但馬空港の滑走路は1200mなので、この「2」がちょうど真ん中ということです。

数分で1200mをのんびり走って、反対側の端までやってきました。

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滑走路に入る時や出る時は、管制塔(的な場所、説明は後述)とやりとりして、かなり厳しく管理されていました。この後も周囲の道路を走りながら、レーダーの設備や気象観測設備など、職員の方からいろいろな設備の説明をしていただきました。

雪国ならではの車

飛行機だけではなく、除雪車などの車も見せていただきました。

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大きいなー、という印象です。すみません、感想薄いです。

YS-11の内部も見学

但馬空港にはYS-11も展示されています。私はあまり詳しくありませんが、戦後初の国産機で国内数カ所に展示されているそうです。空の日のイベントなどでは公開されているようですが、今回入らせていただけました。

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非常口を手動で開けます。レバーを引っ張って、エイっ!と開けていらっしゃいました(笑)。時代を感じます。

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内部はおそらく当時のままですが、新幹線の座席のようです。

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コックピットにも入れます。

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コックピットの座席にも座れます。

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今までいろんな航空博物館などで古い機体を見てきましたが、座席にビニールでカバーをしていたり、ガラス張りで中まで入れなかったり、コックピットには座れなかったりと制限が多かったのですが、このYS-11は現役っぽい、今にも飛んでいきそうな雰囲気でした。

管制塔(?)の中も見学

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ここは一般的には『管制塔』と言われるような場所だと思いますが、但馬空港の定期便は大阪から遠隔で管制されているので、『管制塔』とは言われていませんでした。名前は忘れてしまいました・・・。気象ナントカ??

内部の写真はないですが、この日は定期便以外にセスナなどの小型機が頻繁に離発着したり、タッチアンドゴーの訓練をしたりと、担当の方はなかなか忙しそうに交信されていました。

おみやげ

帰りにいろいろいただきました。まずはオリジナルグッズ。A4サイズがすっぽり入るキャンバスのトートバッグやライト、余部鉄橋の長寿お守り。

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資料もいろいろ。

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こちらの他にもYS-11の設備の説明や、空港内施設の概要説明図もありました。

まとめ

2時間ちょっとの見学ツアーでしたが、担当の方の豊富な知識や人柄もあり、とても充実した時間を過ごすことができました。優雅な個人所有の小型機も拝見できましたし、こんな世界もあるんだなーと、いろんな意味で勉強になりました(笑)。

参加費はちょっと高いような気もしますが、まあ、普通は個人で滑走路まで歩いて入れないですよ。(ジブラルタル空港なら、まだもう少し歩けるかな?)

他の地方空港でも、こんな企画やって欲しいですね。バスでゾロゾロ連れて行かれるような見学コースではなくて。

いくつかの空港でタッグを組んで、臨時便とか飛ばして、スタンプラリーとか。同じようなロケーションの空港だと飽きるので、海上とか、山の中とか、島とか。どうですか?空港会社の皆さん。