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2019年7月、ウラジオストクの電子ビザを申請してみました。入力内容や発行日数、ちょっとした注意点など

JALANAが2020年春に成田から直行便を新規就航することで話題のウラジオストク

ロシアは短期の旅行でもビザが必要なのですが、2017年8月1日からウラジオストクを訪問する場合に限りWebで申請できる電子ビザが登場し、一気にハードルが下がりました。しかも無料!実際に申請してウラジオストクに行ってきましたので、これから行かれる方は参考にしてみてください。

(※この情報は2019年7月現在のものです。ビザの制度などは変更になる場合もありますので、申請の際は必ず大使館等の公式サイトでご確認ください。また2018年8月1日からは、ハバロフスクユジノサハリンスクの電子ビザも開始されています)

マトリョーシカ

ウラジオストク概要

ウラジオストクという名前は聞いたことがある人も多いと思いますが、どこにあるの?という感じですよね。ロシアの極東にあり、場所はこちら。結構日本から近いのです。

地図

人口は60万人くらいだそうです。人口の規模でいうと、鹿児島市とか千葉県船橋市くらいでしょうか。

北朝鮮や中国と隣接していて、スーパーにはキムチや韓国系の食品が並んでいますし、観光客の8割くらいは中国人じゃないか?と思うくらい中国人も多く、東アジア度は高いです。

日本からのアクセス

2019年8月現在、S7航空ウラル航空などロシアの航空会社が、成田・札幌・関空からウラジオストクへの直行便を出しています。いずれのフライト時間も2時間台ですので、韓国や台湾などアジアの都市へ行くのと変わらないくらいの距離感です。ただし、毎日就航している訳ではないので注意が必要です。

電子ビザを申請してみよう

ウラジオストクに行く場合、世界最強の日本のパスポートを持っていても、それだけでは入国させてくれません。ビザが必要です。2017年からはインターネットで電子ビザの取得が可能になりましたので、随分ハードルが下がりました。

旅行代理店に手数料を払って代行してもらっても良いですが、自分でやれば10分そこそこで終わりますし、何より無料です。可能なら自分で申請されることをおすすめします。

ざくっと流れを説明

申請の主なルールは次の点です。

  • 入国の4~20日前に申請
  • 申請から4日以内にビザが発給される
  • ビザはプリントして持参する
  • 有効期限は30日間、滞在は8日間まで
  • ウラジオストクのビザはウラジオストクのみ有効

つまり、3ヶ月先に入国する予定のビザは申請できないし、ウラジオストクから入国してシベリア鉄道に乗ってモスクワとかには行けないっていう感じです。あと発給に時間がかかるので、入国の前日に申請とかもダメです。

実際に私が申請して許可が出るまでの時間はこんな感じでした。

2019年7月24日(水)16:00頃:ネットで申請

2019年7月26日(金)18:00頃:許可が出た旨のメールが到着

めっちゃ早い。

実際の申請画面

それでは、実際の申請画面を見ながら解説します。途中、スクショを忘れた画面もあるのですが、その点はご容赦くださいませ。

申請のURLはこちらです。ロシア連邦外務省のサイトで日本語版もあります。

ウラジオストク自由港を訪問するための電子ビザ取得 - ロシア連邦外務省領事局

まずは国籍から。私は日本人なのでJAPAN

入力画面

この次の「訪れたいロシア連邦の地方」の選択肢、ちょっと悩みます。ウラジオストクがないんです。正解はPrimorsky Kraiです。沿海地方という意味のようです。

入力画面

下の方にスクロールすると、チェックボックスが3つあります。同意しないと進めませんので、3つともチェック

入力画面

続いてメールアドレスと任意のパスワードを入力。

入力画面

「次へ」進むと、IDが発行されます。このIDは入国時に聞かれることはありませんが、申請状況などを確認する際に使いますので、メモをしておきましょう。

ID発行

続いて個人情報を入力していきます。パスポートを同じ情報を入力してください。

入力画面

旅行の目的なども聞かれます。旅行ならTouristです。「訪れたいロシア連邦の地方」は、ウラジオストクならPrimorsky Kraiです。もう覚えたでしょうか。

電子ビザは入国の20日前から申請可能なので、「予定の入国日」は数ヶ月先などの日程は選択できません。

入力画面

この後、日本での住所などを入力する画面が出てきますので、すべてアルファベットで入力します。

職業についてですが、「仕事をしている」を選択すると、勤務先の情報入力が必須になります。ロシア語で電話かかってきたらどうしよー、と思いながら入力してみました。まあ、連絡来ないでしょうけど。

職種は普通の会社員なら「Office worker」でOKです。特別な職種(なんだろ?お医者さんとか?警察官とか自衛官とか?)は、そちらを入力してください。私は入国審査での質問などでも、いつもオフィスワーカーで通してます。

難関の証明写真

最後の砦は証明写真です。こちらが写真の条件。画像が小さくてすみません。

写真の条件

概要としては

  • JPEGで20~30kb以内
  • 6ヶ月以内に撮影したもので、一般的な証明写真の条件
  • サイズは縦45mm×横35mm
  • 顔の縦の長さは写真縦の70~80%

とのこと。意外と細かい・・。

証明写真のデータがあったので、それをアップロードしてみたのですがダメでした。サイズを変えてみたり、いろいろやったんですけど・・。

最終的にはiPhoneで自撮りしてアップしたらできました。

ポイントはアップロードした際の画像の微調整にあるようです。またも画面のスクショがないのですが、画像を取り込むと楕円の枠の下に写真が表示されて、鼻の位置や顔のサイズを調整できるようになります。おそらく、この楕円の中に顔が入ってないと認証してくれないのでは?と思います。

なかなか写真を認証してくれない場合は、この枠の中に顔がハマるように顔の周りに少し余白を多めに作って写真を撮影してみてください。余白が多めの方が調整しやすいです。

データサイズについては、ウィンドウズならもともと入っている「ペイント」などのソフトを使ってサイズを小さくすることができます。細かいやり方はここでは割愛しますが。。

申請の確認方法

必要事項を入力後は待つのみです。申請IDとパスワードを使って状況を確認することもできます。申請直後は当然「処理中」でした。

確認画面

実際の電子ビザ

申請から2日後にメールで届いたのがこちらのビザ。pdfで添付されていました。

ビザ

A4サイズで下の方にはバーコードがついています。ロシア入国時に提示したり、ホテルでも求められますのでプリントして所持しましょう。

入力時の注意点

何よりの注意点は、ブラウザの「戻る」ボタンで画面を戻らないでください!私は一度やってしまい、入力内容がすべて消えてしまいました(悲)。ホテルの住所とかも入れたのに・・

途中で中断する場合は、必ず「一時保存」のようなボタンがありますので、そちらをご利用ください。一時保存さえできていれば、「申請書を回復させる」というところから、申請IDとパスワードなどを使って復活できます。

電子ビザを申請してみて

パスポートにシール状のビザを貼ってもらえないのは寂しい限りですが、自宅にいながらにしてビザの申請ができ、しかも無料というのはかなりラクでした。

現在の電子ビザは、申請したエリアしか訪問できませんが、2021年からはロシア全土を訪問できるビザに変わる見込みだそうです。そうなれば旅先の選択肢も増えて楽しみなのですが、有料にならないことだけを祈ります・・。