フランス南西部・トゥールーズのエアバスA380工場見学に行ってきました。2016年1月にシアトルのボーイング工場には行ったのですが、ベルーガに会いたくて(´∀`)
トゥールーズへの道
日本からトゥールーズへの直行便はありませんので、パリなどヨーロッパの主要都市を経由することになります。電車の旅もいいですね。私はパリから飛行機で行きました。エールフランスを使いましたが、easy jetとかだったら安く行けると思います。
見学は要予約です
エアバスの工場は飛び込みでは見せてもらえません。事前に予約が必要です。ツアーはいくつかの種類が用意されていて、一例がこちら。
- AIRBUS DISCOVERY TOUR
- PANORAMIC TOUR
- GREEN TOUR
- A350 TOUR
いずれも大人1人15.5ユーロです。複数のツアーを予約すると、2つあわせて23ユーロにディスカウントされます。ちなみに6歳以下の子どもは無料のようです。
『AIRBUS DISCOVERY TOUR』が私が申し込んだコース。具体的には後述します。
『PANORAMIC TOUR』はトレーニングセンターやデザインオフィス、A380以外のエアバスファミリーの組み立て工場(かな?)の見学、デリバリーセンター(引き渡しの場所?)などの見学が含まれるようです。
『GREEN TOUR』は環境に配慮したエアバスの取り組みを見学するようです。Webサイトでは詳細を見つけられなかったのですが、他にも『A350 TOUR』もあるみたいですね。
予約はここからできます。
たとえば私が行った『AIRBUS DISCOVERY TOUR』に申し込む場合、サイト内のこの「BOOK」というところをクリックして
こんな画面に進んで、「No european union citizens」のところは「Yes」を選びます。
あ、EUの方は「No」ですね。EU以外の方は2営業日前までに予約が必要です。ここから、人数・希望日を選択すると言語・時間・予約可能人数が出てきます。こんな感じ。
私は英語を選択しましたが、フランス語で良い方はフランス語をどうぞ。希望の時間をクリックし、「Choose this visit」を選択。
あとは氏名などを入れる画面が出てきますので、言われるがままに入力します。その後に支払画面だったかな?クレジットカードで支払可能です。予約が完了したらメールが届きますので、念のために印刷して持っていきましょう。
日によっては見学を開催していないので、エアバス見学を目的に行かれるのであれば、ツアー催行日を確認してから旅程を組まれることをオススメします。
エアバス工場まで、市内からトラムで行けます
トゥールーズ市内からエアバス工場までは、トラムを使って行けます。私は往路は車をお願いしたので、帰り道を逆再生してお伝えします。
エアバス工場はトラムの1号線「Beauzelle-aeroscopia」駅が最寄りです。駅にはこんな券売機があり、切符はこちらで買えます。
1回券は1.6ユーロ。バスやメトロも同じ切符のようですが、バスの車内で買うと2ユーロでした。結構割高。ちなみにこんな切符で、上の青い方がバス車内で買ったもの、下の黄色いのが券売機で買ったものです。
トラムに乗るとこんな機械がありますので、上の黄色い口に切符を入れて改札します。
切符は1時間で3回まで改札を通せます。つまりトラムからバスとか、バスからトラムとか、1枚の切符で3回まで乗り換え可能です。市内中心部に近い「ARENES」駅からエアバスの最寄駅まで所要は15分くらいだったと。
乗降の際はこのボタンを押すとドアが開きます。
参考に、お帰りの際、最寄りの「Beauzelle-aeroscopia」駅から市内へ向かうトラムの時刻表はこちらです。(2017年8月のもの)
最寄り駅からエアバス工場までは徒歩15分くらい
「Beauzelle-aeroscopia」駅に着くと、あまりに殺風景であってるのか不安になりますが、大丈夫です。2017年8月現在の様子ですが、工事中の建物が結構ありその間を縫って行きます。こんな雰囲気。
まだまだ進むと空き地が。途中から舗装されていませんが、どんどん進みます。そのうち整備されるのかな?
向こうの方に見える、アーチが2つある建物がエアバス工場です。さらに進むとたまに案内看板が。この小さい橋を渡り、、
大きい橋の向こうが目的地!アーチが近づいてきた!
並木道を抜けて、道沿いに歩いて駐車場の横を抜けると
到着!
ここが入り口
アエロスコピアという博物館の受付が、エアバス工場見学の受付になっています。8:30頃に行ったときはガラガラでしたが、時間とともに結構混んできました。
エントランスにある展示を見るだけで、テンションが上がります。
カウンターで予約していることを伝えてパスポートを見せると、こんなタグをくれます。
申し込んだツアーによって、書かれている内容は違うみたいです。見学中は撮影禁止なのですが、鞄をどこかに預ける訳ではなく、「携帯やカメラの電源は切ってください」と受付で言われる程度でした。見学終了後、アエロスコピア航空博物館を見たい場合は、この時にチケットを買います。
いざ、出発
見学にはエアバスバスで行きます。
ここからは撮影禁止なので内部の写真はありません。残念。
A380の組み立て工場には、シンガポール航空、エミレーツと、真っ青な尾翼の機体がいました。青いのはクライアントが変更になったようで、一旦塗り潰されたのかな?ガラス越しにしか見ることができなくて、モニターで資料映像などを見せてもらいます。
その後、展望台に上がって見えたのは、飛行機のパーツを運ぶ飛行機ベルーガ!全部で5機あるうちの3機!しかも1機は離陸していきました。大っきい機体なので、ゆーーっくり(笑)。ちなみに翌日、トゥールーズの空港から撮影したベルーガがこちら。
かわいー(´∀`)
トゥールーズ空港の滑走路はエアバスと共用らしく、滑走路を挟んで一般の空港とエアバス社が対面しています。なので、エアバス側にはこんなにギュウギュウに飛行機がいます。
見えるかなー?いろんな航空会社がいます。わかる範囲で、シンガポール航空、フィンエア、タイ航空、カタール航空、中国東方航空、ルフトハンザ、海南航空かな。あ、右端に未塗装のボディが。
ツアーの最後に、A380のテスト飛行のときの映像などを見て解説してもらって終了です。
私が参加した『AIRBUS DISCOVERY TOUR』は約1.5時間のコース。機会があれば他のコースにも参加してみたいなーと思いました。
感想。ボーイングと比べてどう?
英語のツアーに参加しましたが、たぶんフランス人なので簡単な単語でわかりやすく説明してくれました。単語レベルで言うと中学英語くらいかな?たまにボーイングとの比較も交えながら、「エアバス、こんなに頑張ってるよ!」というのが伝わってきました。
ただ、ボーイングかエアバスか、一生に1回どちらかしか見学に行けないならボーイングをオススメします。私はベルーガが大好きで、フランスの地方都市にも興味津々なので今回行きましたが、ボーイングの方が工場内を歩きながら結構色々見せてくれますし、何より工場がデカイ!その大きさがギネスにも登録されていたような。しかも展望デッキからは撮影も可能です。ドリームリフター(B787のパーツを運ぶ飛行機)がうまく来ていれば、一緒にこんな写真も撮れます。
セントレアでも撮れるかも。
オリジナルグッズもボーイングの方が多かったかなー。私が買った掛時計は1年で止まったけど。可愛いから置いてあるけど。
両社ともアクセスは悪くないですし、併設もしくは同じ町に航空博物館があるのは同じです。シアトルもトゥールーズも見どころはたくさんありますので、可能であれば是非両方行ってみてはいかがでしょうか。