2018年3月24日にリニューアルオープンした、岐阜かかみがはら航空博物館に行ってきました。展示はもちろん、プロジェクションマッピングがあったりカフェメニューも凝っていて、今ドキな感じでした。写真多めでお送りします。
空宙博(そらはく)概要
1996年にオープンした「かかみがはら航空博物館」が、2018年3月24日、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館・愛称空宙博(そらはく)としてリニューアルオープンしました。以前から存在は知っていたのですが、近年は改装中だったこともあり、リニューアルを待ってから訪問してみました。
アクセス方法
場所はこちら。各務原市は岐阜県の中でも名古屋寄りのところにあります。
車がある方は車でのアクセスが便利だと思います。我が家は今回は電車とバスを使って行きました。3/24から3/31まではJR那加駅から30分おきに無料バスが出ています。
JR那加駅から博物館までは20分程度で到着しました。通常は名鉄の各務原市役所前駅から、バスが出ているようです。
アクセス|【空宙博】岐阜かかみがはら航空宇宙博物館公式ウェブサイト
ちなみにこちらが博物館発の時刻表です。
結構本数が少ないので、公共交通機関で行く場合はしっかりスケジュールを立てた方が良さそうです。
開館時間と料金
【開館時間】
平日10:00~17:00
土日祝10:00~18:00
【入場料金】
大人800円
60歳以上と高校生500円
中学生以下は無料
20名以上の団体料金や年間パスポート(大人2,000円、60歳以上と高校生は1,300円)も用意されています。
写真を撮り忘れたのですが、チケットは券売機で購入します。現金のみなのでご注意ください。こんなチケットが出てきます。
展示のご紹介
博物館内外にいろいろと展示されています。
まずは各務原と飛行機の歴史から
館内に入ると、まずはライト兄弟のライトフライヤー(原寸大レプリカ)が迎えてくれます。
あちこちの航空博物館でライトフライヤーのレプリカは見かけますが、よくこれで飛んだな、、と思ってしまうくらいシンプルな作りです。
ライトフライヤーの下に展示されているのが陸軍乙式一型偵察機の原寸大レプリカ。1922年に川崎造船所(今の川崎重工業)が1号機を製造し、ここ各務原で初飛行に成功したそうです。各務原での航空産業の始まりになった飛行機。
大戦時の飛行機たち
館内を進むと、各務原周辺の歴史を紹介するプロジェクションマッピングが。
写真では伝えづらいのですが、起伏のある白いボードの上に、等高線や時代ごとの地図、空港の滑走路の変遷などが次々と映し出されます。かなりのスピードで画面が展開しますが、かなり凝った映像で飽きずに見ることができました。2分くらいだったかな。
映像を見た後は、航空博物館によくある年表を見て、、
そしておそらくここが一番の見どころ、大戦時の航空機ゾーンです。目玉は各務原で作られて一度は米軍に接収され、知覧などを経て帰還した飛燕。
当時の姿をほぼ残す飛燕は世界で1機、ここ各務原にしかないそうです。ぐるっと周囲から見ることができます。
他にも、工具箱など備品の展示も。
この工具箱、素敵なデザインで、アンティークショップとかにありそうです。
飛燕の上には十二試艦上戦闘機(零戦のプロトタイプですか?違っていたらすみません)のモデルも飛んでいます。
零戦の下には、零戦の設計者で宮崎駿監督のアニメ「風立ちぬ」の主人公になった堀越二郎さんから、飛燕の設計者・土井武夫さんに宛てた手紙が。
封筒はもちろん三菱重工業のものです。
堀越二郎さんと土井武夫さんは東京帝国大学(今の東京大学)で同級生だったそうです。飛燕と零戦が同居するこの空間は、かなり照明も落とされていて、重厚感のある雰囲気でした。
近年の飛行機たち
順路を進むと広いスペースに出ます。このあたりの機種はまったく詳しくないのですが、、
さらりと通り過ぎると突き当りには、B787の胴体のサイズを表現した模型が!
シアトルやトゥールーズと並ぶ産業拠点になって欲しいものです。
突然、JAL国内線のファーストクラスシートもありました。
座れないですけどね。
宇宙のコーナー
2階に上がると宇宙関係の展示です。こんな足マークがあるので何かと思って覗いてみたら・・
下からロケットが飛んできているみたいに見えました!
ここからは、すみません。あんまり宇宙に興味がなくて、サクサク進んでいきます。いかにも!な宇宙服とか。
日本の実験棟「きぼう」の原寸大モデル。
「きぼう」の中には入ることもできます。星出さんが付けられたという暖簾。
いろいろな設備も再現されています。
歴代の日本人宇宙飛行士のパネルもずらりと並びます。
ちょうどこの日は、アンバサダーに就任された山崎直子さんが講演に来られていたようです。私はお話は聞けなかったのですが、以前テレビ番組の「アナザースカイ」に出演されていて、とてもお話がわかりやすかったのを覚えています。
サインもありましたよ。
館内は国内最大級の面積ということもあり、結構見ごたえがありました。全景はこんな感じです。
もっと展示数が増えて、シアトルのボーイングフィールドやトゥールーズの航空博物館、スミソニアンのウドバーハジーセンターに近づくくらいの博物館になって欲しいな・・なんて思ったりもします。
カフェがキラキラ!
館内には食事ができるカフェがあります。おそらく以前もカフェだったのだと思いますが、明るくて開放感のあるお店でした。
メニューがキラキラ
こちらがメニュー。
- 宇宙の星空カレー(中辛)800円
- 星降るポテト380円
- フライト・チキン380円
- そらはくスターデニッシュ750円
- ふわふわ雲のソーダゼリー580円
- 空宙フロート580円
もう、ネーミング素敵すぎ(*´∀`*)
盛り付けもキラキラ
そして、キラキラばっかり注文してみました。
カレーの白い部分は光っている訳ではありません。白い何かの粉で、おそらく銀河とか天の川とかを表現しているのだと思います。お味はやや辛めで少しスモーキーというか、ちょっと変わったカレーでした。小さなニンジンはちゃんと星型です。
フライト・チキンは普通の唐揚げ。普通が一番美味しいです。
こちらはデニッシュ。
下にメープルシロップが敷いてあるのですが、こちらも至って普通のデニッシュ。温かくてサクサクで美味しかったですけどね。
そしてメインはこちら!!ソーダゼリー!
もう、映えますよ。牛乳瓶の中の青い液体を、背の低いグラス(プラスチック製)に乗っかったフワフワに向かって注ぎます。
するとあっという間にフワフワがグラスの中へ。
はい、出来上がり!
底にソーダ味(たぶん)のゼリーが入っていて、炭酸ジュースと一緒に太いストローで飲みます。炭酸入りウィダーinゼリーみたいな食感です。アトラクション的要素もあって、楽しい飲み物でした。
ちなみに初日ということもあり、注文から出来上がりまでに30分はかかりました。複雑メニューなので、しばらく広い心で待ちましょう。。
物販いろいろ
もちろんオフィシャルショップもあります。オリジナルグッズもたくさんありました。
飛燕オシ
やっぱり目玉の展示が飛燕ということもあって、飛燕グッズが豊富です。モデルプレーンはもちろん
飛燕の名前が入ったタグ的なものなど。
乙女心をくすぐるグッズたち
空美ちゃん向け(?)に、カワイイグッズもあります。タオルとか手ぬぐいや
マスキングテープにミラー!良い色です。このグリーン好きだなあ。
オリジナルのお菓子まで!こちらはお煎餅。
チョコマシュマロとか、なかなか良いチョイス。
これはたぶん、缶に「飛燕」って書いてあるだけな気がします。けど、ちょっと惹かれます。クッキーが入っているようです。
これは買うか本当に悩んだ!アイシングクッキー!
レジが激混みだったので、結局何も買いませんでした・・。好印象だったのは、見た限りすべてのお菓子が各務原のお店で作られていること。大手のメーカーが作っているのではなく、地元の企業と協力して運営されているのが良いなと思いました。
行ってみて
今回は世界で唯一、ほぼオリジナルの飛燕が見られるということもあり、リニューアル初日に足を運んでみました。翌日の中日新聞によると初日は約4,000人の来場だったそうです。
正直そこまで期待はしていなかったのですが、展示方法も海外の航空博物館に似た作りで見やすかったですし、プロジェクションマッピングなど映像もうまく使われていたので、結構楽しめました。
何より、カフェが楽しい!初日でスタッフの方は大変だったと思うのですが、ぜひこのメニューは続けて欲しいです。できれば面白い新メニューとかが出たら、リピートしてしまうかもです。
日本国内でここまで大規模な航空博物館は少ないと思いますし、名古屋から公共交通機関で1時間くらいで行けますので、これからの行楽シーズンにオススメです。