8月中旬に行ってきたインドネシアの世界遺産・ボロブドゥール寺院。カンボジアのアンコールワット、ミャンマーのバガンと並んで世界三大仏教遺跡に数えられています。最寄りのジョグジャカルタまでは、ジャカルタから飛行機で約1時間。現地でガイドさんと車をチャーターして、ジャカルタから日帰りで行ってみました。
ボロブドゥール寺院とは
世界三大仏教遺跡に数えられるボロブドゥール寺院は、8~9世紀ころに建設された寺院。1991年にはユネスコの世界遺産に「ボロブドゥール寺院遺跡群」の一部として登録され、多くの観光客が世界中から訪れています。
場所
インドネシアは大小約13,000の島からできていて、その中のジャワ島にボロブドゥール寺院はあります。首都・ジャカルタがあるのもジャワ島ですが、ボロブドゥールの最寄りはジョグジャカルタ。近隣には他に、プランバナン寺院群という世界遺産もあり、あわせて観光ルートになることが多いようです。
ざっくりとこんな位置関係。
アクセスは現地ツアー手配が便利
空港からは自力でバスなどで観光もできるようですが、やはり便利なのが現地発着のツアー。ジャカルタ発で航空券とガイド・車を手配してもらえるものや、昼食代も含まれているものなどさまざまです。
ジャカルタ発の航空券も含めた現地ツアーは出発が早朝になることや、LCC利用の割にツアー代金が高い印象です。
自分で航空券の手配をするのが面倒でない方は、航空券は好きな時間に安い便を予約して、ジョグジャカルタ空港発着でガイドさんと車をチャーターするのがコスト的にも抑えられて、時間の自由度も高いのでおすすめです。
代表的な現地ツアー予約会社はベルトラあたりでしょうか。当初私たちもベルトラでやりとりをしていたのですが、9時頃にジョグジャカルタに着く便では十分な観光の時間が確保できないという理由で断られてしまいました。
(ベルトラのオペレーターの方と、現地ツアー会社の見解が違うようです)
結局手配をお願いしたのは、ホットホリデーという会社。ベルトラと似たような商品ラインナップで、ほぼ同じようなサービス・料金で手配でき、対応も早かったのでこちらにお願いすることにしました。
ちなみに旅行終了後、写真付きで口コミを書くと1,000円キャッシュバックされます。支払ったクレジットカードに返金されていました。
まずはプランバナン寺院群へ
朝9時すぎにジョグジャカルタ空港に到着し、9:30前にはガイドさんがピックアップしてくださり、早速観光を開始。ボロブドゥール観光と言いつつ、ルートの関係で先にプランバナン寺院群へ向かいます。
ジョグジャカルタ空港からプランバナン遺跡までは車で30分かからないくらいだった気がします。
プランバナン寺院群とは?
9~10世紀ころに建てられたヒンズー教の寺院。見た目はアンコールワットに似ている気がします。こちらもユネスコの世界遺産に登録されています。
コンビチケットがお得
世界各地の観光名所、特に世界遺産に指定されている場所では、現地の方と外国人で入場料が違うケースが多くあります。ここボロブドゥールやプランバナンも同じ。結構高めに設定されていることも多いですが、よそ者がお邪魔して見せてもらうので遺跡保護のために支払いましょう・・
さて、ボロブドゥール&プランバナンの入場料です。それぞれでチケットを買うより、両方入場できるチケットを購入する方がお得です。2018年8月時点で1人40米ドル(56万ルピア)でした。
個別の入場料を控えるのを忘れてしまったのですが、それぞれ支払うと割高になります。クレジットカードも使えましたよ。
それぞれの遺跡の入場の際にチケットを提示しないといけませんので、購入後はなくさないように。
プランバナンの内部
さて、プランバナン寺院群へ行ってみましょう。園内に入ると遠くにアンコールワットのような建物が見えてきます。
世界遺産の看板を抜けて・・
さらに近づくとますますアンコールワットっぽい。
かなり近づいて見ることもできます。
こちらは2006年の地震で落ちてきたもの。これ以外は修復されたそうですが、この1つだけ、記憶に残すためにそのまま保存しているようです。
塔の中にも入ってみましょう。ヒンズー教の寺院ですので、各祠はヒンズー教の神様であるシヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーが祀られています。それぞれの乗り物である牡牛やガルーダの祠もありましたが、このときは入れなかった(時間がなかった?)気がします。
中の像はこんな感じで、こちらはガネーシャ。シヴァのお子さんですね。皆さんご利益をもらおうと触るので、鼻がツルッツルです。賢くなるかな?
駆け足でプランバナン寺院群を見学して、昼食へ向かいます。
ランチはおまかせ
ジョグジャカルタの予備知識はゼロでしたので、ランチの場所もガイドさんにお任せです。ざっくり1人1,200円くらいで、コースで出てくるお店に連れて行ってもらいました。
ツアーによっては昼食代込みのものもありますが、私たちは昼食代は含まれていなかったので別途支払いです。どのお店が良いかも調べていなかったので、ツアーでよく使われているであろう、外国人向けっぽいお店に連れて行かれました。「連れて行かれる」と言うと聞こえが悪いですが(笑)。それなりに美味しくいただきました。
いよいよボロブドゥール寺院へ
昼食後、車で約1時間かけて移動しいよいよボロブドゥール寺院へ向かいます。この間は涼しい車中でゆっくりできるのも、ツアーの良いところです。しかもチャーターなので、他のお客さんを気にすることもなくのんびり過ごせます。
ボロブドゥール観光開始
プランバナンで購入したチケットを見せて入場します。8月17日のインドネシア独立記念日が近かったため、インドネシアの国旗をイメージさせる装飾がされていました。
遺跡に向かう道から、チラチラボロブドゥール寺院が見えてきました。
そして!
枠に収まりきらない・・
入口にはこんなユニークな狛犬(?)も。
レリーフや細部の装飾が素晴らしい
ボロブドゥール寺院は中に入って行くというより、外側を登っていくというイメージで見学します。大きく3層にわかれていて、仏教の三界を表現しているそうです。下から欲界、真ん中が色界、一番上が無色界。ガイドさんいわく、最上段は天国的な場所だそうです。天国まではそこそこの段差を登りますので、歩きやすい靴でお越しください。
壁面にはブッダの一生を表現したものなど、たくさんのレリーフが施されています。こちらは象さん。とてもキレイに残っています。
他にもたくさんのレリーフがあり、ガイドさんが意味などを解説してくださいます。人間味あふれるものもあり、結構楽しいです。
雨樋の出口にある彫刻もかわいい。水がピューっと出るんでしょうね。
最上階のストゥーパたち
一番上の段に着いて目に入ってくるのが、たくさんのストゥーパ(仏塔)です。ベルのような形のストゥーパが並び、中には仏像があります。
ちょっとお邪魔して覗いてみます。こんにちは・・
すると、ガイドさんがガッツリカメラを突っ込んで撮影!
お、、お邪魔しました・・
全景は裏側から
巨大なボロブドゥール寺院ですが、裏側にある庭のようなところからなら全景を撮影することができます。こんな感じ。よく見る角度ですね。
改めて見るとすごい建物だなー、と思います。あちこち修復の跡がありましたが、これからも永く残ってほしいものです。
ボロブドゥール日帰りツアーまとめ
ボロブドゥール寺院は日の出や夕焼けなども美しいようなので、そのような景色を見たい方は、ジョグジャカルタやボロブドゥール近隣のホテルに滞在してじっくり楽しまれるのも良いと思います。
私たちのように、とりあえずざざーっと観光したい方は、ジャカルタやバリ島(デンパサール)から日帰りツアーが出ていますので、そちらを手配されるのが良いと思いますよ。
ツアーあるあるですが、お土産屋さん巡りがもれなく付いてきますので、そこは覚悟の上でご参加くださいね。