2019年6月1日から始まった、ふるさと納税の対象自治体指定。各自治体が大人しく(?)返礼品を慎ましやかなものに変更して、最近は鳴りを潜めている気がします。それでもやっぱり、やらないよりやった方がお得なふるさと納税。我が家がいつもお願いしているビールを軸に、お得感が減っていった変遷と、今一番お得にビール(プレモル)がもらえる自治体をご紹介します。
一応、ふるさと納税のおさらい
ふるさと納税は簡単に言うと、好きな自治体に寄付をするという制度。その寄付のお礼に、自治体によっては特産品などさまざまな返礼品がもらえます。
寄付した額のうち2,000円は自己負担になるのですが、残りは税額控除という形で戻ってきます。
税額控除とは、最終的に確定した税金が安くなるもので、所得をなかったことにしてくれる所得控除よりもインパクトが大きいのです。
いずれ払わないといけない税金を先に払ったら返礼品がもらえる、というイメージですかね。
2,000円負担でいける寄付額の上限は、ふるさと納税サイトのシミュレーターなどで計算されることをおすすめしますが、扶養家族のいないサラリーマンで、年収500万円くらいの人なら寄付額上限6万円くらいまでです。
ふるさと納税サイトの最大手『ふるさとチョイス』のシミュレーターは、医療費控除や住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)まで入力できますので、結構細かく計算できます。
控除上限額シミュレーション | ふるさと納税 [ふるさとチョイス]
注意点としては、計算の基準となる年収は寄付をしたその年のものということでしょうか。前年の年収ではありません。2020年に寄付できる上限額は2020年の年収をもとに計算します。年の途中で退職や転職をして、急激に年収が下がった場合などは要注意です。
ビールを軸にお得感減の変遷を調査
我が家が選ぶふるさと納税の返礼品は、ほぼビールです。年1回、洗濯洗剤をもらいますが、それ以外は全部ビールです。最近お得感が減っているので、ちょっと調べてみました。
2017年
雑誌が出たりテレビ番組で紹介されたりと、各メディアがふるさと納税をガンガン推していた時期。全国の寄付額が3653億円。もちろんトップは泉佐野市の135億円でした。
金券類の返礼品も多く、選び放題の楽しい時期でもありました。
この頃のビール(エビス・プレモルクラス)は1万円の寄付で350ml・24缶がもらえるボーナスステージでございました。泉佐野市はもちろん、多くの自治体がこの寄付額で出していましたね。
4月に総務大臣が「返礼品を3割以下に」「金券類はちょっとね・・」と通達し、嫌な予感がしだしたのもこの頃です。
2018年
さらにふるさと納税は盛り上がり、全国で5127億円、泉佐野市への納税額497億円となりました。
総務省の返礼品に対する通達は厳しくなり、「地場産品にしてね」という項目まで出てきました。地場産品が豊かな自治体は良いですが、資源が少ない自治体は難しいよね、という議論がされ始めたのもこの時期だったと思います。
ビールについてはまだまだボーナスステージ。エビス・プレモルクラスの1万円の寄付で350ml・24缶は続きます。泉佐野市以外にも兵庫県洲本市もお得な寄付先でした。
2019年
いよいよ運命の2019年です。6月から自治体指定となりますので、皆さん駆け込みで申し込んだのではないでしょうか。
この1年だけで寄付額に動きが出てきます。泉佐野市は閉店セールをしていましたが、それ以外の自治体は結構慎ましやかな返礼割合です。以下、すべて我が家が寄付をしてもらった自治体の一部です。
- 2月【泉佐野市】15,000円の寄付でプレミアムモルツ24缶&アマゾンギフト3,000円分
- 3月【泉佐野市】10,000円の寄付でエビス24缶&アマゾンギフト1,000円分
- 5月【泉佐野市】10,000円の寄付でプレミアムモルツ24缶&アマゾンギフト2,000円分
- 5月【宮城県名取市】18,000円の寄付でエビス24缶
- 10月【宮城県名取市】19,000円の寄付でエビス24缶
泉佐野市と総務省の間でゴタゴタしていましたので、もし税額控除がなかったらどうしよう・・と思いながら寄付していました。今年の住民税通知がきていませんので、まだちょっと不安ですが・・。
2020年、お得にプレモルがもらえる自治体
では、今お得にビール(プレモル)がもらえる自治体はどこか。
それは東京都府中市です。第三のビールや別銘柄を入れればもっとお得なところはあるのですが、プレモルということで・・
寄付額31,000円でプレミアムモルツが48缶もらえます。ということで、先日到着しました。
12缶のギフトセットが4ケース。
キャンペーンシールもついていましたので、プレモル側のキャンペーンにも応募できます。(2020年3月16日まで、24点で必ず1缶もらえるキャンペーン)
今後のふるさと納税
以前なら3万円寄付すれば3ケースもらえていたところが、今は2ケースになって寂しい限りですが、2,000円負担でビールを数ケースもらえると考えれば、まだまだお得です。
そういえば、トイレットペーパーがなくなるというデマのせいで、トイレットペーパーを返礼品にしている自治体への寄付が殺到したようですが、モノが届くころには店舗にもたくさん商品が並んでいることでしょう・・。
ふるさと納税は通販ではないので、すぐには返礼品は届きませんので・・。
全体的に返礼割合は下がってきていますが、必ず使うものや食品をもらうことで節約になりますので、我が家もしばらく続ける予定です。