数年前から淡水の青い水ハンターをしていますが、青い水の宝庫・四国の真ん中あたりにある「にこ淵」に階段がつきました。ご興味ない方からすると、それがどうした?って感じかもしれませんが、以前は崖をロープで下っていくデンジャラスな秘境で転落事故も多かったようです。その美しさを少しご紹介します。
にこ淵とは
高知県いの町にある、とっても美しい滝です。滝がキレイというより、滝壺がキレイなのです。近くには「仁淀ブルー」で有名な仁淀川があり、この周辺の渓谷では透明度が高くて独特のブルーの川を見ることができます。
Googleマップにも「にこ淵」が載っているくらい有名。
我が家が訪れたのは2016年10月。結構前だな・・。
水が青い理由
この周辺は四国カルストと呼ばれる石灰を多く含んだ台地になっています。
近隣の石灰岩を通った水が濾過されているからとか、水中の不純物を石灰質が抱きかかえて底に沈んでいるからとか、その場所によって青い水の理由はいろいろのようです。
他に有名なカルスト台地は、山口県の秋吉台などがありますが、この周辺もキレイな湧き水スポットが多くあり、地元住民が湧き水を生活用水として使っているところも。
日本だけではなく海外でも、石灰を含んだ土地の周辺は、透明度が高くて独特のブルーの水が流れる川や湖が多くあります。
クロアチアのプリトヴィツェ国立公園、中国の九寨溝や黄龍、トルコのパムッカレなどは、いずれも世界遺産に登録されています。
ご近所のアジアでは、ラオスのルアンパバーンにあるクアンシーの滝、フィリピン・セブ島にあるカワサン滝、タイのエラワンの滝あたりですかね。(アジアの滝は地元住民の憩いの場になっているので、午後になるとかき混ぜられて濁っていることが多いですが・・)
いずれも「リムストーンプール」と呼ばれる石灰棚が見られるのが特徴です。
にこ淵に階段が!
ここからが、今回の本題。高知県のにこ淵に階段が付いたんです!朝日新聞デジタルの記事で知りました。
我が家がにこ淵を訪れてから3年以上経過していますが、以前は据え付けられたロープ(くさりだったかな?)をつかんで、崖のような石段を降りていきました。
降りていく直前に滝壺を覗いた写真がこちら。
ただの森だったんです。この手前にロープがあったのです。
鳥取の投入堂に行かれたことがある方は、あの崖登りをイメージしていただくと近いかもしれません。
降りた先も、まったく整備されていない岩場で、海沿いに並ぶテトラポッドの上を飛び移る感じです。
朝日新聞の記事によると、転落事故も起きていたとか。
近年はJR西日本のデスティネーションキャンペーンの写真などにも使われていましたので、観光客も増えていたのでしょう。
安全に見学できるようになったのは、ありがたいことでございます。
旅先の候補にどうぞ
我が家は四国に縁もゆかりもないのですが、大阪からほどよい距離なので、毎年4県のうちどこかに訪問しています。東日本の方は少し遠いですが、ぜひ訪れていただきたい場所です。
秋頃にはウィルスも落ち着いていますかね。
政府も国内旅行への補助金を出すと言っています。この補助、北海道地震の時は特定の旅行会社などを通すという条件がありましたが、この際もっと緩和すればもっと経済効果あると思うんですけどね。
航空券単品でもOKにしてもらえると、JAL・ANAのFOP・PP倍付けより修行僧は盛り上がりそう・・。
仁淀ブルー、こちらもどうぞ。古い記事ですが。