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パールハーバーを見学してきました【零戦の実機もある太平洋航空博物館編】

8月に行ってきたハワイ。1日かけてパールハーバーを見学してきました。パールハーバーヒストリックサイトの一つ、パールハーバー太平洋航空博物館」には零戦の実機もあり、いろいろと勉強になった場所でした。

零戦

パールハーバー太平洋航空博物館とは

ホノルルの中心部からバスで約1時間。パールハーバーと呼ばれる湾にはアメリカ軍の基地があります。日本の真珠湾攻撃で有名な湾ですね。今回ご紹介するのは、​Pacific Aviation Museum、つまり太平洋航空博物館(名称が長いので、以下航空博物館)です。そこまで展示数は多くないものの、なかなか見ごたえのある博物館でした。

こちらの記事の続きです。

航空博物館への行き方

航空博物館はアメリカ軍の基地があるフォード島にあり、一般の人たちは専用の巡回バスで向かいます。

巡回バスのルート

パールハーバーヒストリックサイトを巡回しているバスは、

ビジターセンター>戦艦ミズーリ>航空博物館>ビジターセンター

の順に回っています。だいたい15分に1本くらいの間隔で来ますが、人が多いと乗れないこともありますので、正直時間は読めないです。それぞれの施設間の移動時間は10分程度でした。

見学開始

チケットは航空博物館でも買えますが、私は施設全部を見ることができるパスポートを購入済でしたので、そのパスポートを提示して入場します。すると、こんなリストバンドを巻かれました。

リストバンド

旅客機コーナー

入場するとまずはPANAMのロゴがお出迎え。

パンナムロゴ

ここからパンナムグッズが続きます。これ、たまに見かけるスケスケのモデルプレーン!

モデルプレーン

近寄ると、中にはフィギュアたちが!お家にほしい~

モデルプレーンの中

壁面にはバッグなどオリジナルグッズの数々が。

パンナムグッズ

おしゃれですねー。扇子が大きすぎないか・・

パンナムグッズ

ファーストクラスとクリッパークラブ(ラウンジ)で使われていた食器たち。いいなー。タンブラーとかしっかりしていて使い勝手良さそうですね。

食器

旅客機グッズ好きにはたまらないゾーンで、期待を持ってワクワク進んでいったのですが、旅客機はここで終了でした(悲)

日本軍の戦闘機たち

次はいきなり暗いお部屋になり、こちらの日の丸が迎えてくれました。

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第二次世界大戦時、出征する兵士への寄せ書きです。ワクワク旅客機ゾーンから、いきなり歴史的・現実ゾーンで突き落とされたような感覚でした。展示手法にあまりにもギャップが・・

そして、三菱製・零戦の実機!A6M2、二二型だそうです。

零戦

「この機体は真珠湾攻撃に参加した」的に展示されているのですが、1942年に製造されたものらしいです。数少ない飛行可能な零戦だとか。

零戦説明
後ろ側までぐるっと周って見ることができます。きれいに保存されていますね。

零戦後ろ側

お隣にはこんな機体も。あまり戦闘機には詳しくないのですが、中島の九七式艦上攻撃機のようです。痛々しい・・

中島

ニイハウ島事件

ニイハウ島事件の展示もありました。何かで少し読んだことはあったのですが、今回改めて勉強になりました。

簡単に説明することは難しいのですが、真珠湾攻撃時にハワイのニイハウ島に零戦が不時着し、乗組員の西開地重徳一飛曹と、先住民の方、島に住んでいた日系人との間で起きた悲しい事件です。

実際に西開地一飛曹が乗っていた零戦の残骸が、当時のままの状態で展示されています。後ろの写真も実際の風景だそうです。

ニイハウ島

シミュレーターもあります

他にもアメリカの戦闘機や爆撃機かな?という機体が10機くらい展示されていたのですが、あまり詳しくないので、さらりと見学して出ようとしたところ、出口付近にシミュレーターがありました。結構本格的な感じで、操縦中の方もいらっしゃいました。

シミュレーター

格納庫79

零戦などは格納庫37という場所で展示されていたのですが、もう一つ格納庫79というのがあるようです。

格納庫79へ

徒歩で行けそうなのでお邪魔してみました。格納庫79に行く途中にも機体が。お天気が悪いのは、ハリケーンが去った直後だったためです。晴れてたら気持ち良さそうです。

外の機体

徒歩数分で格納庫79が見えてきました。黄色い飛行機がかわいい。着水できそうな形状ですね。違ってたらすみません・・

格納庫79の外観

この格納庫に入るためには、入場時にもらったリストバンドが必要なようです。特にチェックはされませんでしたが。

リストバンドの説明

中はこんな感じ

扉は開放されていたので、ふらっと入れます。全景はこんな感じ。

格納庫79全景

比較的新しい(?)戦闘機などを中心に展示されているようです。あ、これ見たことある。

remove before flight

キャップのような所にぶら下がっていたのですが、こんな感じで使うんですね。こんなところにも。

remove before flightここにも

どのタイミングで外すんでしょうか。フライト前ですよね。けどスクランブル発進みたいになったら間に合わないですよね・・。いやスクランブル発進用機体は既に外してあるのかな?とか、整備士さんがダッシュで外すのかな?とか、頭の周りに???が飛びました。

一番奥から入り口を見た雰囲気はこれくらいなので、そこまで大きな格納庫ではないです。

格納庫79奥から

裏の方では古い機体の修理をされていましたので、また展示物も定期的に代わっていくかもしれませんね。

太平洋航空博物館に行ってみて

今まで数箇所の航空博物館と名のつく所に行ってきましたが、太平洋航空博物館はそこまで規模は大きくなく、展示されている機体の数も多くはないので、純粋にたくさんの機体を見たい!というのであれば、シアトルのボーイング・フィールドや、ワシントンDC近郊のウドバーハジーセンターの方が楽しいと思います。あと、フランス・トゥールーズアエロスコピアですかね。

ただ、この太平洋航空博物館はハワイに住まれている日系人のお話もよく出てきますので、日本人なら一度は見ておきたい施設だな、と思います。

もう少し続きます

この次は、パールハーバーヒストリックサイトの見学で最後に行った、潜水艦ボーフィンをご紹介します。ボーフィンは日本の対馬丸を撃沈したことでも知られています。もう少しお付き合いくださいませ。。