世界で5番目に小さなサンマリノ共和国へ。2019年12月に行ったため寒空の下でしたが、のんびりお散歩気分で観光をしてみました。歴史地区は数時間で見て回れますので、イタリア各地からの日帰りトリップにおすすめです。
サンマリノへのアクセス
イタリアの中にあるサンマリノ共和国。日本からの直行便はありませんが、イタリア国内各地から電車とバスを乗り継いでアクセス可能です。詳しくはこちらをどうぞ。
私たちはボローニャに滞在していたので、余裕で日帰りできました。
バスで到着、観光開始
電車でリミニ駅に到着後、バスに乗り換え。1時間ちょっとでサンマリノ共和国の歴史地区近辺に到着しました。この歴史地区は世界遺産に登録されており、中世の町並みがそのまま残されているような雰囲気です。
バス停から下を見ると、結構標高が高いことがわかります。
町の様子
城壁?の門を抜けて町に入ってみます。到着したのは11時前くらいだったと思いますが、観光客の数はそこそこ。12時近くなると続々と観光客がやってきましたので、静かな雰囲気を楽しみたいなら早めに行った方が良いかもしれません。
どこを切り取っても絵になる。
脇道にそれると、誰もいなくて迷子になりそうです。これがまた良いのですけれども。
窓際に美しく積まれた薪。使うのかな?飾りじゃないよね。この日の気温は2度くらいだったので、暖炉がフル稼働だったのかもしれません。
世界遺産の小さな町ですが、ここには日常があります。こんな小道に面した窓にはフェンスがついていて、観光客のゴミ対策とか、防犯かな?と。
クロアチアのドゥブロヴニクや、最近では京都もそうですが、「ここは写真を撮らないで」という看板がありますよね。サンマリノはそこまでの看板はありませんでしたが、お邪魔させてもらっている感覚を忘れてはいけないな、と。
広場には立派な教会も。イタリア語だとBasilica di San Marino(サンマリノ教会かな)、英語でBasilica of St.Marinusです。
中も厳かな雰囲気。ちょうどミサをしていました。
冬季限定だと思いますが、スケートリンクも登場していました。
周囲はクリスマスマーケットの雰囲気。
ホットワインを1杯いただきました。寒かったので温まる~
塔(砦?)がすごい
サンマリノ観光の名所といえば、3つの塔?砦?でしょう。観光マップにはTOWERと書いてあったので、塔の扱いなのかな。いずれも入場して見学できるようです。私たちは歩き疲れて、外からの見学だけ。
万里の長城的な道を抜けて・・
次の塔。
振り返ると断崖にへばりつく塔。これはすごい。よく作ったもんだな・・と。
だんだん、どの塔が何だかわからなくなりますが、絶景でございました。
パスポートのスタンプ買えます
サンマリノ共和国に入る際、入国審査も何もありませんので、パスポートにスタンプは押されません。が、お土産にスタンプが買えるのです。
観光案内所で1つ5ユーロ!高いですか?観光案内所は旗が目印。
案内も出ています。VISAってなっていますが、なんちゃって査証です。
パスポートを渡したら、おばさまが糊で貼ってくれます。支払いはカードもOK。キラキラ綺麗なスタンプゲット。
最近の空港は自動化ゲートでスタンプを押してくれないので、こんな感じでパスポートのページが進むと嬉しい。
買い食いはサクッとピザ
歴史地区内にはカフェやレストランも多くありますが、私たちはサクッとお手頃なピザを買い食いしてみました。安い旨い早い!お店です。
トリップアドバイザーでも評価が高かったこちらのお店。価格もスバラシー。マルゲリータが1.7ユーロ!
店内はカウンター席が5~6席くらいしかなかったのですが、皆さんサクッと食べて出て行くので、座っていただけました。
ショーケースには7~8種類のピザが並んでいて、指差しで購入可能です。英語もOK。何が入っているかも教えてくれます。
「これください」と言うと、「もうすぐ焼き立てがくるから、ちょっと待って」とアツアツを持ってきてくれるサービスっぷり。
いただいたのは、マルゲリータと
ポテトのピザ。
小さく見えますが、結構大きいんです。が、1人2枚くらいいけそうな軽さ。ぺろっといただきました。
観光の注意点
サンマリノの歴史地区はとても小さいのですが、基本的に交通機関がありませんので、徒歩での観光となります。すべての塔の中に入って観光をすると半日コースですが、サラッと見て回るくらいなら3時間くらいで十分まわれます。
ただ、石畳の坂道や階段も多いので、歩きやすい靴&服装をおすすめします。
お手洗いはバス停や駐車場の近くにあります。私が使ったところは無料でしたが、クオリティは・・。できればお店に入ったときに借りた方が良いかもです。
ほとんどのお店がクレジットカードを利用可能だと思いますが、リミニ駅~サンマリノのバス乗車券を運転手さんから買う場合は現金です。多少の現金は持っておいた方が良いです。
私たちは現金を20ユーロくらいしか持っておらず、歴史地区内の銀行ATMを利用しようとしたところ、お店自体が閉まっていて使えませんでした。さらにもう1つの博物館内のATMは私のカードが悪いのか、現金を引き出すことができませんでした(悲)。リミニ駅のATMは使えたのに・・
言語は英語でOKです。観光案内所はもちろん、お店のオジサマ・オバサマも皆さん英語で対応してくれます。
観光マップ
こちらが歴史地区に入ってすぐの観光案内所でもらった地図です。
ピザ屋さんの場所がわからなかったので、スタンプを買った観光案内所で教えてもらったりしながら、てくてく歩いてまわりました。
WCというトイレマークや、€マークでATMが示してありますが、実際には現地にない所もありましたので、参考程度に・・
サンマリノ、行ってみて
入国審査もなく通貨もユーロなので、あまり違う国に行った感はないサンマリノ共和国ですが、違う時代に行ったような印象でした。
国土も小さく人口も少ない、エネルギーなどの資源が豊富にある訳でもない国が、ここまで維持できているのは学ぶべき点が多いと思います。
約3万人の人口に対して年間約300万人の観光客が訪れるサンマリノ共和国。イタリア旅行とあわせてぜひどうぞ。