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ヨーロッパ最古のボローニャ大学。旧解剖学教室は必見です

ヨーロッパ最古の大学と言われるイタリアのボローニャ大学。そこで使われていた旧解剖学教室に行ってきました。ここが大学?と思うほどの荘厳な建物と装飾の数々。ボローニャに来たら必見です。

外観

ボローニャ大学とは

世界には歴史ある大学がたくさんありますが、ここボローニャ大学がヨーロッパ最古と言われています。創立はなんと1088年!日本は平安時代後三年の役(日本史苦手・・)などがあった時代です。

現在ではエミリア・ロマーニャ州内の各地にキャンパスがあり、23学部、約10万人の学生が学んでいるそうです。

日本で一番在学生数が多い日本大学でも、学部と大学院を合わせて約7万人(通学のみ、2019年5月1日現在)ボローニャ大学の規模の大きさがわかります。

旧解剖学教室(アルキジンナジオ館)

その中でも有名なのが、旧解剖学教室ボローニャの観光の中心地・マッジョーレ広場から徒歩数分のところに、アルキジンナジオ館という建物があり、解剖学教室が残されています。

当時のボローニャ大学は複数の学部がさまざまな建物に分散されていて、一つにまとめるためにこのアルキジンナジオ館が建てられました。1563年のことです。

現在は市の図書館施設になっていますが、1階の講義室は現在でもボローニャ外科医学会と国立農科大学の講義室として利用されているそうです。

アクセス・開館時間

場所はマッジョーレ広場からすぐで、Googleマップにも出てきます。ところが入口がわかりにくい!!GPSを使いながら行ったものの、何度か通り過ぎていました。

入口はマッジョーレ広場の南側、Googleマップで示されている建物の西側にあります。

地図

近くにはイタリア食材で有名なEatalyもありますので、買い物ついでにも立ち寄れます。

こんな小さな看板です。

入口の看板

入ってみると少し大きめの看板が出ていました。

インフォメーション看板

解剖学教室の開館時間は次のとおり。

月曜から金曜 10:00~18:00

土曜 10:00~19:00

日曜・祝日 10:00~14:00

 変更の可能性もありますので、公式サイトもご確認くださいませ。英語版もあります。

建物がいちいちすごい

出迎えてくれる回廊は、なんとも荘厳なものでした。なんだかお城のようです。

廊下

歴史のありそうな書物も、ガラスケースに入って並んでいました。何の本かわからないけど・・。「1566-1683」と書いてあったので、この時代の何かの記録でしょうか。。

書物

解剖学教室へ

さて、お目当ての解剖学教室へ向かいます。見学は有料で1人3ユーロ

チケット

あ、ここね、とすぐにわかる看板でした。

解剖学教室入口

ANATOMICOって、なんだか歴史の授業で聞いたことありませんか?『解体新書』のもとになった本がターヘル・アナトミアです。そうか!アナトミコ=アナトミア!TEATRO ANATOMICOは「解体劇場」といった感じですかね。

その言葉自体の意味を知らなくても、違う知識から意味が推測できるので言語って楽しい。

では、入ってみましょう。このお部屋の入口も立派。

教室入口

アルキジンナジオ館の中には、とってもたくさんの紋章が飾られているのですが、この入口の上も誰かの紋章なんでしょうね。中央はメディチ家風のモチーフに加えて鍵が交差しています。上には教皇冠のようなものが。こういった紋章もしっかり勉強すれば読み取れることが多そうです。

おじゃまします。中央が解剖台。全体的に木でできていて、彫刻もたくさんあります。

教室内

解剖台に寄ってみました。床も木なのかな?木で大丈夫なのかな・・。

解剖台

解剖学教室は1637年に作られ、第二次世界大戦アメリカ軍からの空爆を受けましたが、できるだけ本来の建築資材を使って復元されたそうです。

周囲は階段教室のようになっています。机はなく椅子だけですね。

階段教室

日本語をはじめ、各国語での解説が置いてありました。

スターバト・マーテルの間

もう一つのみどころが、スターバト・マーテルの間と呼ばれる広間。1842年にロッシーニの「スターバト・マーテル」が初めて上演されたことから、この名前がついているそうです。

スターバト・マーテルの間

もともとは図書館の読書室だったようですが、特筆すべきは壁面の装飾。こんなタペストリー?のようなものがたくさん!

壁の装飾

けど、ちゃんと図書館ぽいんです。

書棚

もう、何の部屋かよくわかりませんが、歴史だけは肌で感じられます。。

ちなみにこちらのお部屋は入場有料で、解剖学教室と同じチケットで入れます。

グッズもかわいい

アルキジンナジオ館ではオリジナルグッズも販売しています。種類は多くはありませんが、ちょっとかわいいものも。バッグ類です。

グッズ

この絵、チケットの裏にもありました。シンプルで素敵。

チケット裏

ボローニャに来たならぜひ

世界的に有名な大学は見学できるところも多くあり、歴史ある建築物を見ることができます。

キリスト教の影響で解剖が許されていなかった時代に、大学で解剖学が教えられていたこと、第二次世界大戦で一度は破壊されたことなど、ヨーロッパの歴史を考える上でも貴重な体験になると思います。

観光地からも便利な場所にあり、見学に時間はかかりませんので、ボローニャに行かれたらぜひ訪れてみてください。