ロシアのウラジオストクに空路で行く場合、多くの方がウラジオストク空港を利用することになると思います。そこまで大きな空港ではありませんが、シーフードショップなどロシアならではのお店もあります。ATMと両替のレート比較などもご紹介します。(※2019年8月現在の情報です)
ウラジオストク空港概要
ウラジオストク空港はウラジオストクの市内から電車やバス、車などを利用して1時間前後の場所にあります。ロシア国内線はもちろん、国際線では日本をはじめ韓国、中国、香港、シンガポール、タイ、ウズベキスタン、北朝鮮にも就航している、なかなかインターナショナルな空港です。
滑走路の長さは3,500mあるようなので、それなりの大型機も離着陸できそうです。とはいえ、出発ゲートの待合スペースはそこまで大きくないので、オペレーションが難しい気もしなくはないですが、、。
入館時のセキュリティチェック
空港館内に入るには、全員がセキュリティチェックを受けないといけません。
そんなに混雑する雰囲気ではありませんでしたが、時間に余裕をもって空港へ到着した方が安心です。
フロアガイド
ウラジオストク空港は3フロア構成。ウィキペディアには「地下にビュッフェレストランがある」と書かれていましたが、見た感じ見つけられませんでした。
フロア案内はこちら。
なんで上から1-2-3の順なのかはナゾです。3フロア構成とはいえ、2階はエアラインの事務所や警察・軍の施設のようなので、実際に利用客が使えるのは1階と3階だけです。
ヨーロッパっぽく1階が「Ground Floor」で2階が「1階」という表示ではないのでわかりやすい。
表記はロシア語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語。これは市内の看板などでも同じような感じでした。
2020年にJAL・ANAも就航するので、日本語表記も増やしてほしいですね。
お食事処
1階と3階に軽食が食べられるお店や、レストラン風のお店も並びます。こちらは1階のカフェ&軽食のお店。カフェ系やピザ、韓国料理?を食べられるお店のようです。
3階にはちゃんとテーブルと椅子があるような飲食店もあります。ハンバーガーやロシア風の餃子(たぶん)などがいただけるようです。
名物・シーフードショップ
ロシアといえば!のシーフードショップが1階の中央にデデン!とあります。ここは見逃せないですね。写真は昼12時ころのものですが、夜8時くらいでも開いていました。
カニやエビ、イクラやサーモンなどが販売されています。そしてキャビアも!
もちろん帰国時にお土産で買ってみました。人生初のキャビア購入。50gで2,500ルーブル(5,000円弱くらい)。高いんですかね、安いんですかね。まあ、品質にもよりますよね。
中身はこちら。
自宅に持って帰って、クラッカーとかクリームチーズに乗せてみたり、パスタに入れてみたり、美味しくいただきました。
ちなみにキャビアの日本への持ち込みは1人125gまでだそうです。このあたりは変更になる可能性もありますので、最新の情報をご確認ください。
また、こんなに小さいサイズの買い物だと、保冷剤も何もくれません。私は日本から小さい保冷バッグを持参していたので、冷えたお水のペットボトルを一緒に入れて持って帰ってきました。品質が変わるかもしれませんので、このあたりもご自身の判断で・・。
その他のショップ
他にも買い物できるお店はいくつかあります。いわゆるお土産物屋さんにはマトリョーシカとか売ってます。
商品を見ていたら、商品の棚と私の間に中国人のお母さんが割り込んできて、「ちょっとのいてよ!」的に押しのけられ・・。なんだか悲しくなります・・
ミニスーパー的なお店も端の方にあり、スナックやボトルのドリンクを扱っています。
ロシアでお馴染みらしい、この赤ちゃん柄のお菓子もいろいろありました。
たぶん市内のスーパーで買った方が安いと思いますが、残った現地通貨の消費や、買い忘れがある場合に良さそうです。
3階には日本製品ばかりを扱うショップも。お菓子や日用品を扱っています。
保安検査場を抜けた制限区域内には、小さいですが免税店もありました。
両替所とATMのレート
ウラジオストク市内では、ほとんどのお店でクレジットカードが使えましたが、現金が必要な場面も出てくると思います。空港へのバスも現金払いでした。
安心のためにも多少の現金を用意しておきたいですが、日本で両替するとちょっと割高になりがち。現地調達の方がお得です。
現金の両替所
空港内の制限区域外には両替所は1ヶ所しかなかった気がします。着陸後、入国審査を受けて手荷物を受け取り、言われるがままに進むと1階に出ます。
シーフードショップの近隣にすべての設備が集まっているのですが、その並びに両替所もあります。日中は開いていますが、S7航空の関空発便が着く20時頃は、開いていなかったかもしれません。
一方、中央のエスカレーター近隣にはATMが10台くらい並んでいます。20時でもギラギラ稼働中。
私は左から2番目の一番明るい機械を使ってみました。作業が終わって離れようとしたら、他のATMには誰もいないのに私の後ろに人が並んでいたので、手数料が安かったりするのかもしれません。(他のATMと比較していないので不確かですが・・)
2019年8月のレート
レートは日々変わるので参考値ですが、両替所とATMのレートの比較を載せておきます。
ちょっとみづらいですが、両替所のレートの写真。
100円を50ルーブルに両替してくれるようです。
ちなみに私が持っていったクレジットカード(セディナ)で5,000ルーブルキャッシングした明細がこちら。
最終的に利息が少し入るので、実際の支払いはこちら。
請求が確定してすぐに繰り上げ返済し、利息込みで8,155円の支払いでした。
同じ5,000ルーブルの現金を手にするのに、両替所なら10,000円必要で、ATM(クレジットカード)のキャッシングなら8,000円ちょいです。その差約20%!ちょっと両替所のレートが悪すぎる気もしますけど。
ATMでのキャッシングは、カードやATMの種類によっては追加で利用手数料がかかる場合もあるので注意が必要ですが、現金よりはお得に現地通貨を入手できることが多いです。
我が家では、繰り上げ返済がラクなセディナカードを愛用中でございます。
SIMカードの手配
1階にはSIMカードを扱っているショップが複数並んでいます。
この写真はお昼の12時頃ですが、夜8時頃は閉まっていたと思います。到着時間によっては使いづらいので、対策が必要ですね。
私はHISモバイルの「変なSIM」愛用者なので、空港でSIMは手配していませんが、ざっと見た感じ、欧米ほど高い印象はありませんでした(あ、ロシアもヨーロッパだ・・)。曖昧な情報ですみません。
敷地内に展示されている実機
空港の外には旧ウラジオストク航空の実機が展示されています。駐車場越しに見えるちょっと小さな機体にエンジン3発!
ターミナルビルに沿って歩いて行くと近づけます。周囲もちゃんと舗装されていて、「見て!」感がヒシヒシと。
記念碑的なものもあり、ロシア語だから読めないけどテキストを翻訳してみたら、1973年から2005年まで稼働していた旧ソ連・ヤコブレフ製のYak-40という機種だそうです。
以前は日本にも就航していたようで、乗り込む時は左前からではなく後ろから。そんな飛行機乗ったことないので、乗ってみたい~と思いつつ、愛でておりました。ガッツリ近づけますよ。
今はなきウラジオストク航空は、現在はオーロラ航空になっています。ウラジオストク空港はオーロラ航空のハブ空港なので、ここに機体があるのも納得です。
少し前に、ウラジオストク航空で勤務経験がある方とお話する機会があったので、ちょっと親近感を覚えたのでした。
ウラジオストク空港まとめ
シーフードを扱うショップや旧ソ連製の機種が見られたりと、それなりに楽しめる空港です。ただ、そんなに大きな規模ではありませんので、ざっと見たら終了します。
制限区域に入るための保安検査場が小さいので、今後就航便が増えると混み合うかもしれません。空港自体に入るセキュリティチェックもありますので、時間に余裕を持った行動が良いかと思います。
プライオリティ・パスで利用できるラウンジは、別記事にまとめます。