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歩いてまわるウラジオストク。女子一人旅でも行ける定番観光スポットをご紹介。

極東ロシアのウラジオストクは、比較的治安も良くコンパクトな町なので、女子一人旅でも安心。帝政ロシア時代の歴史的建築物からソ連の潜水艦まで、頑張れば1日、余裕をもって2日でまわれる定番観光スポットをご紹介します。

銀行

ウラジオストク中心部概要

ウラジオストクで観光客がよく行く場所は中心部にまとまっているので、公共交通機関を使わなくてもキレイな街並みを見ながら歩いてまわることができます。

日中は比較的治安も良いので女子旅でも安心して歩けます。もちろん混雑した場所ではスリなどに要注意ですし、夜間の一人歩きもおすすめできませんが・・。

中心部の地図はこちら。実際に私が歩いてまわった観光地をご紹介していきます。

観光地図

ウラジオストク

誰もが一度は聞いたことがあるであろう「シベリア横断鉄道」の始発駅(終点?)がウラジオストクです。ロシアを横断する約1万kmもある世界最長の鉄道です。よくこんな長い鉄道を作ったものだな・・と思いますが。

現在の駅舎は100年以上前に建てられたものですが、何度か外壁が塗り替えられて今の色になったそうです。天気が悪く、写真が暗くてすみません。

ウラジオストク駅

駅舎内に入るには手荷物チェックがありますが、チケットを持っていなくても入れます。

まず出迎えてくれるのが素敵な天井画。モスクワやウラジオストクの街並みが描かれています。

駅の天井画

正面にはニコライ二世のレリーフ。ニコライ二世はロマノフ朝14代・最後のロシア皇帝で、1891年に日本やアジア諸国を歴訪した帰りにウラジオストクに立ち寄り、シベリア横断鉄道の着工を宣言したそうです。

ニコライ二世のレリーフ

下の階へ降りる階段の手すりや天井のシャンデリアも、細かい細工がされていてこれまた素敵。

階段

シベリア横断鉄道でモスクワまで行きたいとは思いませんが、出発駅がこんな素敵な雰囲気だったら旅の気分も盛り上がるな・・と。

また、駅の後方は港になっており、大きな客船が停泊していることもあります。

客船

中国からの客船も多いようで、港にいる観光客はほぼすべて中国人でした。土産物屋の店員はロシア人でしたが、観光客と中国語で話していて、当たり前といえば当たり前ですが不思議な光景でございました。

お土産物屋さんには、これ大丈夫じゃないやつ、というマトリョーシカもありますので、興味がある方はどうぞ。

マトリョーシカ

鷲の巣展望台

ウラジオストクの町を一望できるのが鷲の巣展望台。目の前に見える大きな橋は2012年に完成した金角湾大橋です。

展望台

ロシア海軍の拠点(?)のようなものも見えます。

海軍

ケーブルカーなどでも行けるようですが、私は歩いて行ってみました。グム百貨店周辺からのんびり歩いて30分くらいかかります。しかも緩やかな坂道が続きますので、モモ裏に地味に響きます。

徒歩ルートはこちら。

展望台への地図

グム百貨店横あたりから坂を北上し、左手にロッテホテルを見ながらスハノヴァ通りを右折。あとは道なりにひたすら歩きます。

途中、アパートの庭のようなところに入ってしまったり、車道だか歩道だかわからないようなところに迷い込んでしまったので、スハノヴァ通りの南側歩道を歩き続けることをおすすめします。

展望台が見えてくればゴールはもうすぐです。

展望台はもうすぐ

大きな交差点は地下道を抜けましょう。

地下道

まあまあ歩きますので、小さなお子さんがいらっしゃる方やお年寄りの方にはおすすめできないルートですが・・

展望台からの景色はキレイなので、一度は訪れておきたいスポットです。

歩行者天国の「噴水通り」

海に向かってのびるアドミラーラ・フォーキナー通りは通称「噴水通り」と呼ばれ、一部が歩行者天国になっています。カフェやレストランが並び、海に近づくとアイスクリームの屋台(たぶん夏季限定)があったりと散歩にはもってこいの通りになっています。

噴水通り

突き当りは海。対岸もロシアなので、「あー、この先に日本が・・」などと思いを馳せることはできませんが、天気のせいもあって哀愁漂う雰囲気でした。

天気が良ければ気持ち良さそうです。

海

お隣には小さな遊園地。スリル満点なアトラクションもありましたので、お好きな方はぜひ。

遊園地

ソ連海軍のC-56潜水艦

ウラジオストクは以前は軍事都市だったそうで、それを象徴するような存在がソ連海軍のC-56潜水艦です。

潜水艦外観

この潜水艦は1936年に建造、1941年以降実戦配備され1955年に退役。対独戦勝利30周年を記念して1975年に博物館として展示されることになりました。

入場料は100ルーブル(200円弱)。支払いは現金のみです。写真撮影に50ルーブルが必要と書かれていますが、特に請求されませんでした。

潜水艦料金表

内部はものものしい資料の展示でスタート。

潜水艦内部

丸い扉をくぐって進みます。

潜水艦扉

その先は魚雷(たぶん)と乗務員のベッドなど。

ベッド

これ以外にも計器類潜望鏡などが当時のままの雰囲気で置いてありますので、興味深く見ることができます。

観光客が多い時間帯でなければ、30分くらいで見学できますよ。

ニコライ二世凱旋門

C-56潜水艦のすぐ近くにあるのが、ニコライ二世凱旋門

ニコライ二世凱旋門

1891年にニコライ二世が立ち寄ったことを記念して建てられたとか。こぢんまりしていますが、細かいレリーフも見どころです。

帝政ロシア時代の歴史的建築物

ウラジオストクには帝政ロシア時代の素晴らしい建築物がたくさん残っています。たとえばアルセーニエフ博物館。1890年に開館した建物です。

アルセーニエフ博物館

現在は銀行として利用されている、こんなキレイなミントグリーンの建物も。

銀行

グム百貨店周辺にはこんな帝政ロシア時代の素敵な建築物が並んでいますので、町歩きにおすすめです。

おまけ、日本車がそのまま・・

どこに行けば見られるものでもないですが、ウラジオストクの町中には日本の中古車がそのまま走っています。見たことある運送屋さん!ウラジオストクまで宅配してくれる訳ではないと思いますが。

福山通運

ロシアにもファンが?!

矢沢カー

他にも日本語で企業名が書かれた乗用車や、「低排出ガス車」の星シールが貼られた車をたくさん見かけます。

東南アジアでは日本の中古車がそのまま走っている様子をよく見ますが、ウラジオストクも似た雰囲気です。こういう面ではヨーロッパというよりアジアだなー・・とも思います。

歩いてまわってみて

私が訪れたのは8月。しかもお天気が悪く雨が続いていましたが、そのおかげか最高気温も25度くらいで歩きやすい気温でした。春や秋ならもっと過ごしやすいかもしれません。

今回ご紹介したスポットは、スタスタ歩けば1日で十分まわれる範囲です。ゆっくりお茶や食事も楽しみたい方は、2日かけてまわる方が余裕があって良いと思いますよ。