国宝・鳥獣戯画、ご存知ですか?ウサギや猿、カエルたちが擬人化されてマンガのようになっている、あの古~い絵巻物です。私も大好きなのですが、関西では最近鳥獣戯画関連のイベントをいろいろやっていますので、そのご紹介です。
ギガタウン イン テラタウン in京都
「この世界の片隅に」で有名なこうの史代さんが描かれた「ギガタウン 漫符図譜」。その展覧会が京都国際マンガミュージアムで開催中です。
ギガタウン 漫符図譜とは
鳥獣戯画に出てくる、ウサギ・猿・カエルたちを中心にストーリーが進んでいく4コマ漫画仕立ての本なのですが、すべての4コマ漫画に「漫符」と呼ばれる記号の説明がついています。文字では説明しづらいですが、顔が青ざめるときにおでこに「サーッ」と並ぶ直線とか、焦ったときに頬をつたう汗とか。ああいうのですね。
こちらでチラ読みができます。
【公式】ギガタウン 漫符図譜 [マンガ無料ためし読み]|ソノラマプラス
展覧会に行ってみた
先日京都に行く用事があったので、展覧会にお邪魔してみました。京都には住んでいたこともあるのに、マンガミュージアムは初めてでした。
さすがマンガミュージアムということもあり、著名なマンガ家さんたちのサインが並んでいたり、手塚治虫の火の鳥のモニュメントなど、なかなかの見応えです。何より、図書館全部がマンガなので、マンガ喫茶に行くより安上がりかもしれません。
ということで、ギガタウンの展示スペース。こちらは写真OKなのでいろいろ撮ってみました。本の中の各シーンが紹介されているパネルがたくさん。
漫符にあわせて写真撮影できるスポットも。左側のガラスに3本線があるのが見えますかね。
奥にあるイラストとガラスを重ねるとこんな感じ。ウサギとカエルの間の「バチバチ!」という星は、手前のガラスに描かれています。ガラスに撮影者が写り込まないようにライティングが工夫されているのかな?正面から撮影しても自分はあまり写りませんでした。
他にも原画があったり
書き下ろし作品も。
自分で漫符を考えるコーナーもありました。もちろん私も書いてみましたよ。ヘタなりに・・
開催概要
企画展/ギガタウン・イン・テラタウン こうの史代の「漫符図譜」
開催期間/2018年11月22日(木)~2019年4月2日(火)
開催時間/10:00~18:00(最終入館は17:30)
休館日/毎週水曜日
会場/京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上ル)
料金/無料※ただし、マンガミュージアム入場料(大人800円、中高生300円、小学生100円)は別途必要
https://www.kyotomm.jp/lp/gigatown/
鳥獣戯画 in 中之島
鳥獣戯画の本物は京都の高山寺という、京都駅からバスで1時間くらいのところにあるそうです。私は実物を見たことがないのですが、もうすぐ大阪市内にやってきます。
特別展の場所は中之島 香雪美術館
「香雪美術館」はもともと神戸の御影(みかげ)にある美術館ですが、2018年3月に大阪・中之島に2館目ができました。以前朝日新聞のビルがあったところがフェスティバルタワーとしてリニューアルしていますが、その中に入っています。コンラッドもここです。
その香雪美術館に鳥獣戯画がやってくるのです。
鳥獣戯画 全4巻を展示予定
特別展「明恵の夢と高山寺」と題して、3月から開催されます。香雪美術館は朝日新聞の創業者が収集していた美術品を展示していますが、鳥獣戯画は朝日新聞文化財団が修理の助成をしていたこともあり、そのご縁で・・ということなんでしょうかね。
開催概要
開催期間/2019年3月21日(木・祝)〜5月6日(月・振替休日)
前期:3月21日(木・祝)~4月14日(日)
後期:4月16日(火)~5月6日(月・振替休日)
休館日/月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
開催時間/10:00 ~ 17:00(入館は16:30まで)
料金/一般1,300(1,100)円、高大生 800(600)円、小中生 400(200)円※( )内は前売り
特別展 「明恵の夢と高山寺」 朝日新聞創刊140周年記念 | 中之島香雪美術館
会期中に展示替えがあります
鳥獣戯画は全4巻(甲乙丙丁)ありますが、開催期間の前期で甲乙、後期で丙丁が展示されます。全巻見たい方は2回行かないといけません。私は全部見たいです。良いカモです。ネギ背負って行こうと思います。
ちなみに、ダ鳥獣戯画
私がアイコンに利用させていただいている、飛行機を持ったウサギさんも鳥獣戯画をモチーフにした「ダ鳥獣戯画」からお借りしています。こちらも素敵すぎるのでご覧くださいませ。。