イギリスの西側に位置するアイルランド。首都・ダブリンにあるダブリン空港から市内へのアクセスと、市内の交通についてご紹介します。乗り放題のLeap Visitor Cardを使ってお得に利用してみました。※2018年12月の情報です
- アイルランドについて
- 空港から市内へのアクセス
- 空港に着いたらまずLeap Visitor Cardを買おう
- 空港バスの乗り方
- 市内公共交通機関の乗り方
- Leap Visitor Cardは空港から使えばモトは取れます
アイルランドについて
北大西洋に位置する国で、島の北東部はイギリスの一部である北アイルランドと面しています。首都はダブリン。第一公用語はアイルランド語ですが基本的に英語が通じます。通貨はユーロです。ケルトの文化や黒ビールのギネスで有名ですね。
ダブリンの空港は一つ
ダブリンには空港は一つしかありません。その名もそのままダブリン空港。市内中心部の北・約10Kmくらいのところに位置しています。
空港から市内へのアクセス
パッケージツアーならお迎えの車があるかもしれませんが、個人旅行の場合、空港に着いてまずすることが現地通貨の調達と市内までの足の確保だと思います。
アクセス方法いろいろ
ダブリン空港には電車が乗り入れていませんので、市内へのアクセスは車のみです。ざくっと以下の3つ。
- タクシー
- バス
- レンタカー
私たちはタクシーは利用していませんが、市内まで30分程度で行けるようです。宿泊地まで直接連れて行ってくれるのが便利なので、小さいお子さんや高齢の方がいらっしゃる場合は良いと思います。
おすすめはバス
ローコスト旅がモットーの我が家はバス一択でした。今回利用したのはエアリンクという空港から市内までを結んでいるバスです。他にも空港と市内を結ぶバスはあるようなのですが、エアリンクを選んだのはLeap Visitor Cardという乗り放題チケットが使えるんです。
Leap Visitor Cardの購入からバスの乗車まで、順番にご説明していきます。
空港に着いたらまずLeap Visitor Cardを買おう
Leap Visitor Cardとは、市内のトラムやバスなどの公共交通機関、前述のエアリンクという空港バスまで乗り放題になるお得なチケット。以下、公式Webサイトからお借りした対象の交通機関一覧です。
- Airlink 747 & 757 airport bus services
- All Dublin Bus scheduled services (not valid on tours)
- Go-Ahead Ireland services in Dublin
- All Luas (tram) services
- DART and Commuter Rail in the Short Hop Zone (all of Dublin city and county)
赤字が私たちが実際に使ったもので、2泊3日使い倒しました。一般的な観光なら、これくらいの交通機関で十分網羅できると思います。
買える場所
Leap Visitor Cardはダブリン空港で買えます。もちろん市内でも買えますが、空港バスから使いたいので空港で買うことをおすすめします。
こちらも公式Webサイトから買える場所を引用。
ダブリン空港
- Bus & Travel Information Desk (T1 Arrivals)
- Spar (T2 Arrivals)
- WHSmith (T1 Arrivals)
ダブリン市内
- Dublin Bus, 59 Upper O’Connell St.
- Discover Ireland Centre, 14 Upper O’Connell St.
- Visit Dublin Centre, 25 Suffolk St.
- Easons Busaras, Beresford Place
- Easons Heuston Station, Dublin 8
ダブリン空港にはターミナルが2つあります。ターミナル1はエールフランスやKLM、フィンエアー、ルフトハンザ、ブリティッシュ・エアウェイズなどのヨーロッパ系航空会社をはじめ、キャセイや海南航空などのアジア系航空会社が利用しています。
ターミナル2は私たちが乗ったエアリンガスをはじめ、アメリカ系航空会社とエミレーツが利用しています。
ということでターミナル2の到着ロビーにあるSPAR(スパー)に行ってみました。
SPARはヨーロッパに多く展開しているスーパーマーケット。店頭にLeap Visitor Cardは並んでいませんので、レジのスタッフさんに買いたい旨を伝えてください。「Leap Visitor Card Please」レベルの英語で大丈夫です。
価格、利用期間
Leap Visitor Cardの価格は利用期間によって異なります。3種類ありますので、滞在時間に応じて選ばれると良いです。私たちはちょうど3日間だったので3日券(72時間)のものを購入しました。
- 1日券(24時間)10ユーロ
- 3日券(72時間)19.5ユーロ
- 7日券(168時間)40ユーロ
お店の人には「3days ticket please」で十分通じます。お支払いは現金でもクレジットカードでもOK。実際のリープビジターカードはこちら。
アイルランドのナショナルカラーである緑で、かわいいチケットです。
空港バスの乗り方
無事Leap Visitor Cardを手に入れたら、空港バスの乗り場へ向かいます。ダブリン空港のターミナル2はまだ新しいようで、とてもキレイでした。こんな看板に沿って行けば迷子にはならないと思います。
エアリンクの747・757がLeap Visitor Cardで乗れるバスです。デカデカと看板が出ています。にしても、747と757って、空港のバスとしてはニヤリとしてしまう路線番号です。狙って付けたんでしょうか。
ちなみにこの路線、当日現金で支払うと片道7ユーロ、往復12ユーロです。オンラインで事前に買うと片道6ユーロ、往復11ユーロみたいですね。
747・757ともに朝5時頃から24時頃まで約30分間隔で運行しています。747と757では少しルートが異なるのと、曜日によって多少タイムテーブルが変わりますので、詳しくは下記公式Webサイトをご覧くださいませ。
時刻表は「Timetable Listing」というところから確認できます。
ほどなくしてバスがやってきました。Leap Visitor Cardを運転手さんの近くにある機械にカードをタッチして乗り込みます。おそらくここからカードの利用が開始になります。私たちの場合は72時間のチケットを買ったので、ここから72時間。
2階建ての大きなバスですが、結構たくさんの乗客がいました。市内まで所要約30分ですが、結局ほとんど座ることはできませんでした。ターミナル1が始発なので、ターミナル1から乗れば座れるのかな・・?
空港バスということもありスーツケースなどを置く場所もありますし、みんな旅行者なので荷物が多くてもあまり気になりませんでした。
降車時は車内の降車ボタンを押して、降りたいことを知らせます。このあたりは普通のバスと同じですね。
市内公共交通機関の乗り方
Leap Visitor Cardは空港バス以外にも市内の公共交通機関が乗り放題になります。私たちはLUASと呼ばれるトラムと市バスを使って観光しました。初ダブリンでしたが、主要な観光地はトラムとバスで十分まわれます。
LUASの乗り方
トラムの路線は2本と少ないですが、レールが敷かれているので渋滞知らずなのが良いところですね。ダブリンのトラムはこんな見た目です。
路線図はこちら。
公式Webサイトでキレイな地図が確認できます
LUASは道路に駅があり、乗り場にはこんなチケットを読み取る機械が設置されています。LUASに乗る前にチケットをタッチしてください。
降車駅にももちろん機械がありますので、降りた後にもタッチします。Leap Visitor Cardは乗り放題ですが乗降時ともにタッチが必要とのこと。公式Webサイトにもちゃんと説明が。
On Luas (tram), Touch On at a Validator on the platform before you get on the tram and Touch Off when you get off the tram.
乗り放題ではないチャージ式のLeapカードもありますが、そちらならタッチすることで料金が引き去られるんだと思います。
バスの乗り方
バスに関しては写真が全然ないのですが、バスがやってきたら手を出して乗ることをアピールします。他にも乗客がいればついていけばOK。Leap Visitor Cardは運転手さんの近くにある機械にタッチすれば乗れます。
チャージ式のLeapカードの場合は、運転手さんに降車バス停を伝えて料金を引き去られるようなのですが、これは観光客にはハードルが高い!そういう意味も含めて、乗り放題のLeap Visitor Cardが便利です。
降りる時は日本と同じで、降車ボタンを押して降ります。
Leap Visitor Cardは空港から使えばモトは取れます
ダブリン空港から市内へのアクセス方法、ダブリン市内での主な交通機関の利用方法をご紹介しました。今回私たちが購入したLeap Visitor Cardは十分にモトはとれるので本当におすすめです。
ちなみに我が家は、ダブリン初観光・2泊3日でこれくらい使いました。( )内は安く見積もってもかかる料金です。
- 空港~市内のバス(往復11ユーロ)
- 1日目、トリニティカレッジの観光とテンプルバー周辺で食事のためにLUASに3回乗車(1.54ユーロ×3回、合計4.62ユーロ)
- 2日目、国立博物館の見学やその他観光、食事のためにLUASに4回乗車、バスに2回乗車(ルアス1.54ユーロ×4回、バス1.55ユーロ×2回、合計9.26ユーロ)
3日合計で24.88ユーロ分の交通機関を使ったことになります。3日券の定価は19.5ユーロなので、そのお得具合がわかると思います。何よりチャージの残金などを気にせずどんどん使える!
観光客に優しいLeap Visitor Cardをうまく使って、ダブリンを歩いてみてはいかがでしょうか。