2018年12月、ロンドンからダブリンに行く際に搭乗したエアリンガス。アイルランドのフラッグキャリア的な航空会社です。私たちは当初シティジェットという航空会社で予約していたのですが、2018年8月にシティジェットのロンドン~ダブリン路線はエアリンガスに引き継がれたため、エアリンガスに自動的に変更。さらに、中型機なのに4発エンジンを持つアブロRJ85にも乗ることができ、いろいろな意味で良い体験ができました。
シティジェットなくなった?
シティジェットはロンドン・シティ空港を中心に発着する航空会社で、エールフランス-KLMの傘下にあります。LCC並みのリーズナブルな価格設定なのに受託手荷物料金が無料だったりと、なかなか使い勝手の良い航空会社で、今回初めて乗るのを楽しみにしていました。
ちなみに予約をしたのが4月だったのでかなりお得に購入でき、ロンドンシティ空港~ダブリンまで片道6,000円ちょい。サウスエンド空港やルートン空港発のライアンエアには価格では負けますが、市内から近いシティ空港発という便利さを考えれば納得のお値段です。
ロンドン~ダブリン路線はエアリンガスへ
という具合に当初はシティジェットで予約をしていたのですが、2018年8月にエアリンガスとシティジェットの間で、「ロンドン・シティ空港からダブリンへの路線はエアリンガスに引き継ぐ」的な契約が結ばれました。
そのお知らせはもちろん我が家にも。以下のような内容のメールが届きました。
あなたの予約は9月10日にエアリンガスへ引き継がれます。9月10以降のお問い合わせはエアリンガスへ。返金希望の場合は9月10日までに連絡をください。10月1日までに新しい旅程表を送ります。
メールを見たときは、単純にスケジュールの変更レベルかと思ったのですが、よくよく読んでみると、航空会社も変わるとのこと。ん?そういえば受託手荷物料金の規定とかはどうなってるの?追加で取られたりしない??と不安に・・。
引き継がれた先のエアリンガスはアイルランドのフラッグキャリア的な存在。こちらはLCCではないのに一番安いチケットは受託手荷物が有料だったり、機内のドリンクも有料だったりなんです。。
結果的には、シティジェットの予約条件がそのまま引き継がれ、受託手荷物は無料になる一番下から2つ目のチケットにトランスファーされていました。良かった・・
シティジェットは今・・
シティジェットのWebサイトを見ると、保有している機種の話やニュースなどは出ていますが、新たな予約は受け付けてなさそうです。以前から経営不安もあったようですので、このまま・・・?航空業界、厳しいですね。
ロンドン・シティ空港~ダブリン搭乗記
ということで、とりあえずエアリンガスでダブリンに行けることになりましたので、シティ空港からの搭乗記です。
シティ空港って便利!
ロンドンは2回目でしたが、ヒースロー空港しか使ったことがありませんでした。今回はシティ空港を使いたくて!というよりたまたまシティ空港になったのですが、本当に便利な場所にあります。ざっくりした位置関係はこちら。
明らかにヒースローよりロンドン中心部から近い!シティ空港はもともとはロンドンで働くビジネスマンたちが使う用に作られたそうなので、そりゃあ市内に近いですよね。市内に近いので騒音対策などもあり様々な条件があるようですが、ヨーロッパ内の国際線もたくさん飛んでいます。
地下鉄からDLR(ドッグランズ・ライト・レイルウェイ)に乗り継いでラクラクアクセス。DLRではもちろんオイスターカードが使えます。
シティ空港駅でオイスターカードは払い戻しできない
この空港の難点は、最寄りのDLR駅でオイスターカードの払い戻しができないこと!私たちも払い戻しをする気満々で、8ポンドくらい残ったオイスターカードを窓口に持って行ってみました。
が、そこには「オイスターカード払い戻し不可」の貼り紙が!!念のためにスタッフの方に聞いてみても、「ここでは払い戻しできない。電話かWebサイトで確認してみて」とのことでした。DLRの駅では払い戻しができないのか、シティ空港の駅だけが払い戻しできないのかは不明です(悲)。ヒースローの最寄り駅では払い戻しできたんですけど。
2人分でざくっと2,000円以上。。はぁ・・。まあ、ロンドンにはまだまだ用事があるのでいいんですけど・・・。有効期限もなさそうですし・・
あ、逆にオイスターカードの購入はできますので、シティ空港に到着する分には問題ありません。
空港は簡素です
オイスターカードショックを引きずったまま、シティ空港に入ります。
手荷物を預けるカウンター前に自動チェックイン機があり、バーコードのタグを自分で発行してカウンターに持って行くタイプです。やり方がわからなければスタッフさんがサポートしてくれるので安心。
空港自体はコンパクトながら、必要最低限の設備は整っていて使い勝手は良いです。ちょっとしたカフェやコンビニのようなお店はありますが、航空会社が運営するラウンジや、プライオリティ・パスなどが使えるラウンジはありません。ビジネス利用が多いのであれば、ラウンジでのんびりしている時間はないんですかね。
お世話になる機体は4発機
ほどなく今回搭乗するエアリンガスがやってきました。AVRO RJ85です。こんなに小さな機体なのに4発エンジンで高翼機。初めて見ました。垂れ耳ウサギ風。
どんどん近づいて来たと思ったら、くるっと自力で反対を向きました。なるほど、こうすればプッシュバックしなくても自力で出発できるんですね。コンパクトな空港で小さい飛行機しか入ってこないからこそできる技です。
ボーディングブリッジはありませんので歩いて搭乗です。バスにも乗らないので、小さな地方空港のような雰囲気でほのぼの。
アイルランドの象徴でもあるシャムロック(三つ葉のクローバー)が描かれていて、かわいい機体でございます。
機体にはAVRO RJ85の文字が。
機内はシティジェットのまま
シティジェットが運行していたロンドンシティ空港~ダブリン間の路線は、機体ごとエアリンガスに引き継がれたようです。この機体も外見はエアリンガスですが、中身はシティジェットのままという不思議な状態。
座席にもロゴが残っていました。
小さな機体ですが、座席は3-3の配置です。その分座席幅は狭めな印象。空席が多かったので窮屈さはなかったですが、満席に近くなると苦しそうです。あ、満席にならないからエアリンガスに引き継がれたんですかね。
ユニークなのは窓のシェード。上から下ろしてみると、半分までしかいきません。
理由は下からも上がってくるから。
上下セットで閉まりました。
このスタイル、何かメリットがあるんでしょうか。外は見たいけど手元は日焼けしたくない人用?高所恐怖症で地面や海は見たくないけど、空は見たい人用? 謎です。
離陸後ドリンクサービスのカートがやってきましたが、有料とのことで何もいただきませんでした。このへんはLCC風です。
ダブリン空港に到着
1時間もかからずダブリン空港に到着しました。LCCといえば!のライアンエアが拠点にしているダブリン空港。ライアンエアは乗ったことがないので、いつか乗ってみたい航空会社の一つです。
ダブリン旅行記へ続きます。