2019年5月にANAが総二階建てのA380を新規就航、JALも嵐を描いた機体を飛ばすなど、何かと話題のハワイ。実は日本からLCCでも行けます。2019年7月現在、日本からハワイに就航している唯一のLCC・エアアジアXでハワイに行ってきましたので、ご紹介です。
日本からハワイに行くには
日本人に大人気のハワイ。日本各地から航空各社がホノルル便などを飛ばしています。
フルサービスキャリアで
フルサービスキャリアやレガシーキャリアと呼ばれる従来からある航空会社は、複数の選択肢があります。2019年7月現在、ざくっと以下の通り。
直行便については、羽田や成田、関西、中部、新千歳、福岡(デルタは撤退しましたが、2019年11月~ハワイアンが直行便を出します)と、日本各地から出ています。ホントに人気の夢のハワイでございます。
ローコストキャリア(LCC)で
一方、サービスを削って航空券の安さに反映させているLCC。支払手数料や座席指定、受託手荷物、機内食などほぼすべてが有料です。
2019年7月現在、日本からハワイへのLCCは関空〜ホノルル便のエアアジアXのみ。
2019年5月まではシンガポール航空傘下のスクートも関空〜ホノルル便を出していましたが、残念ながら撤退してしまいました。参考に搭乗記どうぞ。
スクートでハワイに行って以降、もう一度ハワイに行かないといけなかったのですが、まさかまたLCCで行くことになるとは・・。
エアアジアX搭乗記
ということで、2019年6月に乗ってきました。
スケジュール
エアアジアのフライトスケジュールは次の通り。
往路は平日の仕事帰りでも間に合う時間です。大阪在住の方なら、勤務地にもよりますが、一旦家に帰って身支度をしてから関空に向かっても間に合うと思います。機内では寝て過ごすのが良いですね。
復路はホノルル16時発なので午前中くらいまで買い物できますし、関空着も深夜ではないので、公共交通機関で帰宅できる時間帯です。なかなか良いスケジュール。
搭乗〜機内の様子
では関空から搭乗です。LCCですがバス移動のない第1ターミナルから出発。
23時頃になると、制限区域内のちょっとした飲食店は開いていますが、パスタなど調理の必要なメニューは販売が終わっているので、コンビニ(ファミマ)でおにぎりや麺類くらいしか調達できません。ちなみにファミマにはお酒があるので、冷えたビールは飲めます(๑´ڡ`๑)
また、エアアジアXで使える航空会社ラウンジはありません。カードラウンジは22:30頃で終了しますし、カードラウンジはお茶くらいしかないので、イマイチ使えません。ないない尽くしですが仕方ない。仕事帰りだと、ゆっくり晩ご飯を食べている時間もないです。
そういえばこの便で、人生初のSSSSに当たってしまいました。SSSSとはSecondary Security Screening Selectionの略で、選ばれし要チェック対象者といったところでしょうか。
制限区域に入る手荷物検査は普通通りで、搭乗時に改札を通った後にチェックがありました。係員のお姉さんが、私の手とか靴とかポケットをフワッとなでて、検査機に入れて何かの測定。
「何をチェックしてるんですか?」と聞いてみたところ、「それはセキュリティの観点から、お教えすることができないんです・・」と言われてしまいました。そりゃそうだ。
では搭乗です。この日はほぼ定刻。
機種は往復ともにA330-300でした。
座席は3-3-3。(座席の写真は同機種の復路のものです)
足元の狭さは感じませんでしたが、幅がちょっと狭い気が。私が太ったのかしら??
もちろんシートモニタなんていう、気の利いたものはありません。往路のおやすみタイムなら良いですが、復路は昼間なので、タブレットで動画を見たり本を読んだり、時間潰しグッズがあった方が良いです。
座席については、有料でQuietZoneという場所を指定してみました。
機種にもよると思いますが、A330なら前方7列目から14列目までのゾーンです。10歳以上で乳児を帯同していない人だけ指定できるようです。座席はエコノミーですが、ポジション的にプレミアムエコノミーみたいな位置づけだと思います。
フライト中は、後ろの一般エコノミー席とカーテンで仕切られます。
6月末の連休でも何でもない時期でしたが、往復ともにほぼ満席でした。半分以上は日本人、東南アジア系の方もチラホラといった雰囲気です。スクートの利用者も流れてきているのでしょうか。
機内食
私は注文していませんが、有料の機内食もあります。料金表示はマーレシアリンギットなので、ざくっと30倍すると日本円になる感じです。
ホノルル便限定らしいお食事。お弁当が1,800円くらい(MYR66)。
お手軽なカニカマサラダおにぎり。絶対具はこんなに入ってないと思う。180円くらい(MYR6)。
コーヒーやビールはその場で頼んでいる人もいましたし、事前に注文していた機内食を受け取っている人もいました。
持ち込みについては、飲み物やお菓子など少しくらいなら何も言われませんが、持ち込んだ缶ジュースや袋菓子を机に広げて何も注文していない人はちょっと怒られてました。。お菓子持ち込んでても、ビールとかお水とか買ってる人はお咎めなし。スクートの時はお菓子食べてる人全般に注意されてましたけど。
衝撃の荷物受け取り
ホノルル空港に着いて預けていた手荷物を受け取りに行くと、、
おぉっ!これはなかなか無いタイプ。既に並んでいました。サクッと見つけて終了。チェックインからフライト、荷物の受け取りまで大きな問題もなしです。
料金
いよいよ航空券のお値段公開です。
航空券:36,460円
座席指定(往復):5,998円
受託手荷物(往復):7,000円
合計:49,458円
座席指定や受託手荷物を追加で払っているのでこの金額ですが、航空券だけなら3万円台です。ハワイでお土産をたくさん買う予定なら、受託手荷物料金は航空券予約時が安いです。
参考に、エアアジアXのホノルル便で、20kgまでの荷物1つを預ける場合の手数料は次のとおりです。
- 最初の予約中:3,500円
- 最初の予約後:4,000円
- 空港カウンター:12,300円(!)
(変更になることもありますので、ご予約の際は必ずご確認を・・)
また、会員(無料)になって300円引きでした。
LCC利用時の注意点
LCCは一般的には、空港での駐機時間を短くして機材繰りを効率良くまわしているので、どこかで出発が遅れると玉突きで遅延が発生します。このエアアジアのホノルル便も関空との単純往復ではなく、クアラルンプール〜関空〜ホノルルというルートです。
今回は遅延なく飛びましたが、クアラルンプール発が遅れると、関空発も遅れる可能性があるということです。夏から秋にかけての台風の時期などは特に注意が必要です。
あ、あと、機内に充電設備もないですし、ラウンジに入れずコンセントを見つけられないケースも考えられるので、電子機器のバッテリー対策があると安心です。最近の空港の共用部にはだいたいありますけどね。
エアアジアXでハワイに行ってみて
エアアジアのフライトスケジュールはサラリーマンにはすごくありがたい設定なので、3泊5日で週末に行くなら木曜と金曜を休めば十分遊べます。
水曜は仕事して深夜フライト、ホノルルに着いて水曜半日、木曜・金曜遊んで、土曜の午後ゆっくり空港へ。日曜の夜に帰宅して月曜から仕事という感じですね。
フルサービスキャリアなら受託手荷物も一定量無料ですし、機内食もあります。条件によってはラウンジも使えますし、チェックイン時も優先カウンターがあります。
何に重きを置くか人によってそれぞれだと思いますが、ハワイはホテル代も高いので航空券を節約するというのも一つかなと。浮いたお金でお買い物もできますし。
とはいえ、安く旅ができるのはお財布に優しいので、うまく利用してみてください。