少し前ですが8月下旬に広島の呉へ行ってきました。目的は大和ミュージアムだったのですが、ランチに海自カレーをいただいてきましたのでご紹介。
呉は海軍とともに発展した港町
広島県呉市は旧海軍の鎮守府が設置され、海軍とともに発展してきました。2019年は明治23年(1889年)の呉鎮守府開庁から、ちょうど130年にあたる年になります。現在では海上自衛隊の呉地方総督部があり、呉鎮守府の伝統を引き継いでいます。
近隣には大手造船会社・ジャパンマリンユナイテッドの事業所があり、ドックの大屋根は、戦艦大和建造時のものが現存しているそうです。
また呉には海上保安大学校もあり、海関連(まとめてすみません)の施設や企業が集まる港町なのです。
最近では、映画「この世界の片隅に」の舞台にもなり注目されましたね。
呉の海自カレーとは
呉市には以前から呉市海事歴史科学館(愛称:大和ミュージアム、2005年オープン)、海上自衛隊呉史料館(愛称:てつのくじら館、2007年オープン)などがありましたが、名物グルメがなかったようです。
そこで2015年から始まったのが呉海自カレー。
海上自衛隊では多くの部隊で毎週金曜日のランチにカレーが食べられているそうです。諸説あるようですが、長い間海の上で生活していて曜日の感覚を忘れないようにとのこと。
そういえば、南極観測隊で使用される「しらせ」でも金曜日はカレーだった気がします。しらせも海上自衛隊所属なので当たり前なのかもですが。
そのカレーに目をつけたのが呉市。海上自衛隊各艦で違うカレーのレシピを飲食店に伝授してもらい、さらには海上自衛隊の調理員が作り方まで教えるという本格派の企画を実施し、呉の名物になっています。
今では30種類のカレーを食べることができ、シールを集めてグッズをもらうこともできます。
呉ハイカラ食堂へ
ということで、大和ミュージアム近くの「呉ハイカラ食堂」さんでカレーをいただいてきました。場所はこちら。
呉駅からゆめタウンを抜けて大和ミュージアム方面に向かい、大和ミュージアム手前の歩道橋を左手前に下りたところの建物です。1階はちょっと寂しい感じがしましたが、エスカレーターで2階に上がればお店があります。
1階には看板も出ているので安心。
エスカレーターを上がると大きな戦艦大和の模型。海上自衛隊の方が製作されたそうです。自衛官の方はこんなこともされるんですね・・
お隣には、映画「男たちの大和」の撮影で使用された三連機関銃。結構大きい。
店舗の外観はレトロな雰囲気でございました。
グッズもいろいろ売ってます。カレースプーンとかいいですね。
店内は潜水艦の中を模したものだそうです。
結構お客さんが多かったので全景は撮影しませんでしたが、ところどころに潜水艦風なモチーフがあり、テーマパークのようでした。
潜水艦「そうりゅう」のカレー
呉ハイカラ食堂さんでは、潜水艦「そうりゅう」のカレーを提供しています。一応メニューがこちら(反射していてすみません)。いろいろありますが、ここはシールがもらえるテッパンカレー(1,450円税込)一択でしょう。
まわりの方もほとんどがテッパンカレーを注文されていました。
ほどなくして到着!鉄板が良い感じ。
カレーマニアではないので、スパイスがどうの・・という解説はできませんが、普通に食べやすいカレー。上の真ん中の揚げ物はクジラです。ちょっとクセがあるかな・・。右上の肉じゃが的なものが安心するお味で美味でした。
左上は牛乳です。数年ぶりに牛乳単体で飲んだのですが(私は普段は豆乳・・)、ちょっと無理でした。。
牛乳とらっきょう(苦手・・)以外は完食でございました。結構ボリュームがあるので、少食な人はキツいかもしれません。男性ならちょうど良いくらいかな。
ごちそうさまでした。
シールゲット
そして、もちろんシールもいただきました。幅2cmくらいの小さなシールです。
2019年のシールラリーは2枚で缶バッジ、10枚でノート&クリアファイル、20枚でエコバッグがもらえるそうです。
そしてコンプリートでシリアルナンバー入りのテッパン!ハイカラ食堂さんで使われているようなテッパンがもらえます。
旅行者の方は何度か呉に行かないと難しいですが、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。ちなみに初年度の2015年は738人もコンプリートする人がいたそうです。すごい!
海自カレー、食べてみて
海軍や海上自衛隊でカレーが有名なことは知っていましたが、呉市のように各鑑の違ったカレーが食べられるのはユニークな取り組みだと思います。
今回のカレーは1,450円とちょっとお高めでしたが、700円前後で食べられるお店もたくさんありますので、いろいろ試すのも楽しいと思います。
日本の国民食・カレー。呉にお越しの際はぜひどうぞ。