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広島・呉の大和ミュージアム。10分の1戦艦「大和」をはじめ、零戦・回天も

2019年8月、念願だった大和ミュージアム呉市海事歴史科学館)へ。シンボルとなっている10分の1サイズの戦艦「大和」はもちろん、零戦の実機や人間魚雷・回天の試作機など、見どころ満載のミュージアムでした。

大和

大和ミュージアムとは

広島県呉市にある大和ミュージアム呉市海事歴史科学館)は、明治以降の呉の歴史や造船などの技術を伝える博物館。2005年に開館し、2016年には1,100万人の来館を記録しています。

私が訪れたのは8月下旬の週末。学校の夏休みも終盤でしたが、たくさんの家族連れや外国人観光客など、幅広い層の方が来られていました。

アクセス

広島駅から呉駅まで電車で約30分。呉駅から大和ミュージアムまでは徒歩10分くらいの距離にあります。大和ミュージアムのすぐ裏手は海なので、駅と海がとても近いことに驚きました。

なんとなく、呉が港とともに発展してきたことを肌で実感。詳しい場所はこちら。

こんなに海から近くて、高潮などの災害は大丈夫なのかしら?と思い、自治体が発表しているハザードマップを見たところ、呉市の沿岸部でも浸水深は50cm

私の地元、大阪の名所・USJがある大阪市此花区は、淀川が氾濫したら場所によっては5mの浸水が予想されています。

呉は過去の台風と同様の想定、大阪は360mmの雨を想定しており、条件が違うため一概に比較はできませんが、呉の浸水被害見込みの少なさを見ると、ここが軍港に選ばれた理由が容易に想像できます。それ以上に立地条件もあったのでしょうが・・

見学スタート

ということで、駅からゆめタウンを抜けて、徒歩で到着。

入り口

歴史がありそうなアーチが迎えてくれました。

アーチ

こちらは戦艦「陸奥」の一部。奥にスクリューが見えます。とにかく大きい。

陸奥

館内へ

チケットを購入して早速入ってみましょう。まず迎えてくれるのが、シンボルでもある1/10の戦艦「大和」。逆光ですみません。

大和

上から見るとこんなかんじ。向こう側にいる人と比較すると、大きさがわかると思います。部品が細かいので、ホコリの掃除とか大変そう・・

大和

この大和の展示スペースは吹き抜けになっており、ここを囲むように各展示室が配置されています。

まずは大型資料の展示室から。

こちらでまず目を引くのが零戦の実機です。正式には「零式艦上戦闘機六二型」。零戦マニアではないので、見ただけで型まではわからないのですが、国内で零戦の実機が見られるのは貴重です。

零戦

操縦席も見えます。

操縦席

国内の零戦については、靖国神社遊就館へは見に行きましたが、福岡の大刀洗鹿児島の知覧などにも保存されているようなので、いつか行ってみたいと思います。ハワイのパールハーバーにもありますので、ハワイへ行かれる方はぜひどうぞ。

もう一つ、黒々と存在感があるのが回天。海中の特攻兵器です。こちらは試作機ですが、人が乗るんですよ・・。零戦同様、遊就館パールハーバーなど、各地で展示されていますが微妙に形が違います。

回天

他にも魚雷やエンジンなど、大型の資料がたくさんありますので、ゆっくり見てまわると結構勉強になります。

このあと、呉の歴史を学ぶ展示室に入ります。こちらは撮影不可だったかと。ゆっくり見ると2時間近くかかりますので、時間に余裕を持って見学されることをおすすめします。

キッズコーナーは大人も勉強になる!

3階は船に関する技術を学ぶコーナー。基本的には子ども向けだと思うのですが、知らないことがたくさんあり、大人でも勉強になります。

はたらく船

いろんな船があるんですねー。

船の種類

これ、楽しそう!

スポーツの船

潜望鏡?的、体験コーナーも。館外のカメラとつながっていて、外が見えます。

潜望鏡

おもしろかったのがこちら!波を作る機械です。

波の機械

ボタンを押すと波が発生するのですが、テレビの実験で見るような波が作られ、しかも規則的で(当たり前か・・)美しい。小さいときにこんな機械を目にしていたら、理科が好きになるんだろうな、、という体験でございました。

造船の町を体感

ふと壁を見るとこんな掲示が。

造船掲示

隣の窓を覗くと・・

窓

今この港では、オイルタンカーを作っていて、ちょうどそれが見えるんです!おそらく時期によって見えるものが変わるんですよね。

外から見たタンカーはこちら。上手い展示だと思います。

タンカー

グッズもいろいろ

ミュージアムショップではオリジナルグッズがたくさん販売されていました。山本五十六グッズが多かった気が・・

グッズ

レトルトカレーやお菓子などもありましたので、お土産にどうぞ。

大和ミュージアム、行ってみて

数年前から行きたかった大和ミュージアム。このような造船の技術が自動車や家電などの技術に引き継がれています。過去の歴史を知ることはもちろんですが、今・未来につながっていることができる展示で、日本の産業を支えていることが実感できるミュージアムでした。

私は普段は航空博物館に行くことが多いのですが、飛行機と船は名称などの共通点も多く、最近は船も興味津々。機会があれば他にも行ってみたいと思います。